いよいよ明日、相鉄・JR直通運転開始! SFC生への影響は...?

いよいよ30日(土)に相鉄・JR直通線が西谷駅から羽沢横浜国大駅の間で開業し、相鉄とJRの直通運転が開始される。開業前日となったこのタイミングでSFC生への影響を確認してみよう。

間もなく開業! 「相鉄・JR直通線」

相鉄が現在運行している旅客路線は、横浜駅と海老名駅を結ぶ本線と二俣川駅で分岐して湘南台駅に至るいずみ野線の2路線であり、「関東で唯一東京に乗り入れない大手私鉄」として知られていた。明日開通するのは2000年以降「神奈川東部方面線」として準備されてきた路線の一部に当たる、西谷駅から羽沢横浜国大駅の区間だ。JR湘南新宿ライン系統に直通することで、相鉄として初めて都内に乗り入れることになる。

羽沢横浜国大駅を出た列車は、現在貨物線として使われている線路を経由し、鶴見駅付近から横須賀線や湘南新宿ラインの線路に乗り入れ、武蔵小杉駅を通って渋谷・新宿方面へと向かう。なお、このJR線の区間はこれまでも湘南ライナーなど一部列車が運行していたものの、定期の普通列車は設定されていなかった。

湘南台からの直通列車はなし

なお、今回のダイヤ改正では湘南台に到着するJR直通列車の設定はなく、1時間に2-3本の列車が海老名方面に直通するのみとなっている。また、運賃も残念ながら他の経路を利用した方が安くなるケースが多い。一方で、首都圏からJRなどを利用してSFCへ通学する学生や、湘南台から新川崎タウンキャンパスなどに向かう学生にとっては魅力的な場合があるだろう。

いずみ野線特急が休止に

一方、これまで日中毎時1本設定されていた、横浜駅から湘南台駅に直通する「特急」列車は今回休止となる。なお今回から平日朝の上りに限っていずみ野線から横浜へ直通する「通勤特急」「通勤急行」が設定されるものの、これらはいずみ野線内ではすべての駅に停車する。既存の「快速」もいずみ野線内では全駅に停車するため、いずみ野線の優等列車はすべてなくなることになる。

女性専用車の運用が変更に

これまで、相鉄では平日の朝の上り列車と夕方の下り列車において、編成中ほどの4号車が女性専用車として案内されてきた。これが今後は時間帯が朝のみとなり、車両が最も湘南台寄りの10号車(8両編成では8号車)に変更される。

当初2015年4月開業予定だったものが念願かなって開業までこぎつけたJR直通線だが、湘南台エリアへのメリットは軽微だと言っていいだろう。むしろSFC生としては2022年度開業予定であり新横浜・日吉・三田へも直通になる相鉄・東急直通線に期待したいところだ。こちらも当初の2019年4月の開業予定から大幅に遅れており、現在の学部生はほとんどが卒業した後の開業となるが、未来のSFC生がより便利に他キャンパスに移動できるようになることを願っている。

なお、相鉄いずみ野線には2030年を目標としたSFCまでの延伸計画があり、新たなまちづくりも検討されている。

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