相鉄・JR東、相互直通運転を運行開始 羽沢横浜国大駅も開業、二俣川―新宿44分

直通運転を開始した相鉄の車両

 相模鉄道(横浜市西区)とJR東日本(東京都)は30日、直通線の運行を始めた。相鉄の海老名駅とJR新宿駅を乗り換えなしで1日46往復し、横浜西部や県央部と東京都心との交通利便性を向上させる。二俣川-新宿は最短44分となり、横浜駅を経由する従来より15分ほど短縮される。

 相鉄が都心に乗り入れるのは、1917年のグループ創立以来初めて。海老名駅では同日早朝、JR新宿駅に乗り入れる1番列車の出発式が行われ、千原広司社長は「念願の開業を迎えることができた。沿線の生活が変わり、地域社会の発展につながると確信している」とあいさつした。早朝の駅には鉄道ファンらの姿も目立った。

 相鉄・JR直通線は、相鉄本線西谷駅で分岐し、新設した羽沢横浜国大駅からJR武蔵小杉に乗り入れ、渋谷などを経由して新宿駅まで運行する。通勤通学ラッシュ時は1時間に4本ペースで走り、一部は埼玉方面まで直通する。相鉄は直通線用に濃紺の車両12000系を導入した。

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