神宮での「ワールドトライアウト」で監督、出場選手を握手で激励
公開トライアウト「ワールドトライアウト2019」が30日、神宮球場で行われ、プロ野球通算525本塁打を誇る清原和博氏が監督を務めた。出場選手や首脳陣の紹介でグラウンドに姿を現わすと、駆けつけたスタンドからは「キヨー！ おかえり！」と声が飛び、背番号3の西武時代のユニホームを掲げるファンも。ワールドトライアウト用の背番号3のユニホームを身にまとった清原監督は、帽子を掲げて声援に応え、出場選手ひとりひとりを握手で出迎え激励する”初仕事”を果たした。
ワールドトライアウトは、日本のプロ野球で戦力外になった選手やアマチュア選手、日本球界の移籍を望む米マイナーリーグの選手を対象に、出場選手が2チームに分かれて試合形式で実施。清原氏のほか、日本ハムや阪神で活躍した片岡篤史氏が打撃コーチ、元巨人の入来祐作氏が投手コーチを務めた。
清原氏は2016年2月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、同年5月に有罪判決を受け、現在も執行猶予中。主催する運営会社「ワールドトライアウト」からの依頼を快諾し、球界に”復帰”。選手たちが新天地を目指す舞台で、その「再起」の象徴として指揮をとることになった。（小西亮 / Ryo Konishi）
