アジアン・ル・マンがふたたび日本へ。鈴鹿サーキットが2020-2021シーズンの開催を発表

 鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは11月29日、2020年11月20〜22日に、2020-2021シーズンのアジアン・ル・マン・シリーズの開幕戦を開催すると発表した。日本での開催は2018-2019シーズン以来となる。

 アジア圏で例年4レースを開催しているアジアン・ル・マン・シリーズは、各クラスのチャンピオンが翌年6月のル・マン24時間の参戦枠を確保できることもあり、近年ヨーロッパとアジアの混成チームの参戦が増えているほか、2019-2020シーズンは日本からも参戦が増え、今季はLMP2、GTに4チームが参戦。全体でも台数が増えている。

 そんなアジアン・ル・マンは、2018-2019シーズンまでは例年富士スピードウェイで開催されていたが、2019-2020シーズンは残念ながら日本での開催はなかった。しかし2020-2021シーズンから、新たに鈴鹿サーキットを舞台に日本ラウンドが復活することになった。

 今回の開催決定は、2019年2月にル・マン24時間を運営するACOフランス西部自動車クラブとモビリティランドの友好協定の一環で、両社は今回のアジアン・ル・マン開催を機会に、一層連携を強めていくという。

「アジアン・ル・マン・シリーズを鈴鹿サーキットで初めて開催できることとなり、大変嬉しく思います。この決定は、友好協定を結ぶル・マンと鈴鹿サーキットの関係をさらに強めるものであり、引き続き日本およびアジアのモータースポーツの発展に寄与できるよう、ACOとの交流や協力を深めて参ります」というのは、モビリティランドの田中薫社長。

 また、ACOのピエール・フィヨン会長は「この発表は、アジアン・ル・マン・シリーズが日本でふたたび開催されることを示すとともに、ル・マンと鈴鹿のパートナーシップの本質をさらに強化し、鈴鹿とル・マンの世界耐久選手権での連携をもとに数か月前に結ばれた友好協定を強調するものだ。田中社長の尽力に深く感謝している」とコメントした。

 アジアン・ル・マン・シリーズは、WEC世界耐久選手権以外でLMP2やLMP3の走りを観られる貴重な機会。日本チームも増えているいま、楽しみなレースとなりそうだ。

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