SBKウインターテスト:2019年王者レイがトップでヘレステストを締めくくる。BMW勢がテスト初参加

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 スーパーバイク世界選手権(SBK)の2020年シーズンに向けたウインターテストの2回目がヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、2019年シーズンのチャンピオンに輝いたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)がトップで2日間のテストを終えた。

 テスト初日は2020年シーズンに向けて、各チーム、ライダーともに新しいパーツやバイクを投入。この日は赤旗が4度掲示されたが、トップでテストを終えたのはレイ。レイはこのテストで初めて1分40秒台を切るタイムをマークし、最終的には1分39秒207というタイムでテスト初日を終えた。

 2番手につけたのはPata Yamaha WorldSBK Official Teamのトプラク・ラズガットリオグルで、タイムは1分39秒226。ラズガットリオグルはエンジンブレーキに関する作業と、ライディングポジションの改善に取り組んだ。チームメイトのマイケル・ファン・デル・マークはタイムは1分39秒541を記録して3番手に。彼は98周を走行し、2019年型バイクに新しいパーツを装着し、フィーリングの改善に努めた。

トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha WorldSBK Team)
マイケル・ファン・デル・マーク(Pata Yamaha WorldSBK Team)

 ドゥカティ勢では、スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)が午後の走行中にターン5でコースアウト。なんとかコースに復帰したレディングだったが、その後スリップダウンを起こしてしまった。レディングは最終的に6番手、チームメイトのチャズ・デイビスは8番手。

チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducati)

 2020年シーズンに向けて動き出したBMW Motorrad WorldSBK Teamは、ユージン・ラバティがBMWで初走行。しかし技術的なトラブルに見舞われ、バイクからオイルが漏れてしまいセッションは一時赤旗中断となった。一方トム・サイクスは様々なシャシー、エレクトロニクス、スイングアームなどのパーツをテストした。

トム・サイクス(BMW Motorrad WorldSBK Team)
ユージン・ラバティ(BMW Motorrad WorldSBK Team)

 またこの日、2018年のスーパースポーツ世界選手権300(WSS300)でタイトルを獲得したスペイン人の女性ライダー、アナ・カラスコがレイのZX-10RRをテスト走行。カラスコとレイはヘルメットの交換も行った。

アナ・カラスコ、ジョナサン・レイ
カワサキNinja ZX-10RRをライドしたアナ・カラスコ
ヘルメットを交換したジョナサン・レイ、アナ・カラスコ

■SBKヘレステスト初日 非公式タイム結果

Pos. Rider Team Time Laps

1 J.レイ Kawasaki Racing Team WorldSBK 1’39.207 63 laps

2 T.ラズガットリオグル Pata Yamaha WorldSBK Official Team 1’39.226 77 laps

3 M.ファン・デル・マーク Pata Yamaha WorldSBK Official Team 1’39.541 98 laps

4 A.ロウズ Kawasaki Racing Team WorldSBK 1’39.780 88 laps

5 L.バズ Ten Kate – Yamaha 1’40.128 98 laps

6 S.レディング ARUBA.IT Racing – Ducati 1’40.137 65 laps

7 T.サイクス BMW Motorrad WorldSBK Team 1’40.431 50 laps

8 C.デイビス ARUBA.IT Racing – Ducati 1’40.659 72 laps

9 N.カネパ Pata Yamaha WorldSBK Official 1’40.854 68 laps

10 E.ラバティ BMW Motorrad WorldSBK Team 1’40.971 63 laps

■レイがトップで年内最後のテストを締めくくる

 テスト2日目は赤旗が何度か掲示されたものの、この日もレイがトップでセッションを終えた。レイは前日から大きくタイムを縮め、セッション終盤に1分38秒397をマーク。チームメイトのアレックス・ロウズは1分39秒400で4番手だった。

カワサキのアレックス・ロウズとヤマハのマイケル・ファン・デル・マーク

 Ten Kate Racing – Yamahaのロリス・バズは、一時レイを上回るタイムを残したが、最終的には1分39秒280で2番手に。バイクはユーズドタイヤでもうまく機能したものの、バズは新品タイヤでのフィーリング改善に取り組んでいた。

 3番手はファン・デル・マーク。最終的なタイムはバズとわずか0.007秒差の1分39秒287だったが、ファン・デル・マークは技術的なトラブルに見舞われてバイクからオイルが漏れてしまい、ターン1でクラッシュ。フェデリコ・カリカスロ(GRT Yamaha WorldSBK Junior Team)もこの影響で転倒を喫した。これによりセッションは赤旗と中断となった。チームメイトのラズガットリオグルは7番手だった。

スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)
スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)

 年内のテストはこれで終了となり、次回のテストは同じくヘレスで2020年1月21〜26日に開催される予定だ。

■SBKヘレステスト2日目 非公式タイム結果

Pos. Rider Team Time Laps

1 J.レイ Kawasaki Racing Team WorldSBK 1’38.397 61 laps

2 L.バズ Ten Kate – Yamaha 1’39.280 83 laps

3 M.ファン・デル・マーク Pata Yamaha WorldSBK Official Team 1’39.287 79 laps

4 A.ロウズ Kawasaki Racing Team WorldSBK 1’39.400 79 laps

5 S.レディング ARUBA.IT Racing – Ducati 1’39.466 70 laps

6 T.サイクス BMW Motorrad WorldSBK Team 1’39.587 65 laps

7 T.ラズガットリオグル Pata Yamaha WorldSBK Official Team 1’39.634 72 laps

8 N.カネパ Pata Yamaha WorldSBK Official 1’39.967 57 laps

9 C.デイビス ARUBA.IT Racing – Ducati 1’40.000 77 laps

10 E.ラバティ BMW Motorrad WorldSBK Team 1’40.328 65 laps

トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha WorldSBK Team)