どうなる鷹の契約更改 森の3億超え確実、甲斐&嘉弥真は1億の大台突破?

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

3年連続日本一のソフトバンク、主力の契約更改は12月に入ってスタート

 ソフトバンクの3年連続日本一で幕を閉じた令和最初のプロ野球も、すっかりオフシーズンに入った。球界の話題は補強や移籍、退団などのストーブリーグ、そして、各球団で本格的に始まっている主力選手たちの契約更改になってきている。

 そんな中で毎年注目を集めるのが、ソフトバンクの契約更改。昨季は柳田悠岐外野手が球団史上最高年俸の5億7000万円、森唯斗投手が2億8000万円、今宮健太内野手が2億6000万円で更改した。1億円プレーヤーこそ13人に減ったものの、12球団トップの収益を誇る球団だけに、やはり桁違いの契約更改となった。

 ソフトバンクの契約更改は、若手は秋季キャンプ中に終わっているものの、主力選手の交渉は12月に入ってスタートする。では、3年連続で日本一に輝いた今季、大幅アップが期待できそうな選手は一体、どの選手か。今季の成績から、その候補となりそうな選手を見ていこう。

○千賀滉大投手(1億6000万円→?)
 今季13勝をマークし、最多奪三振のタイトルを獲得。ベストナインとゴールデングラブ賞にも輝き「3冠」を手にした。ノーヒットノーランも達成して、名実ともにチームのエースに成長した。今季の年俸1億6000万円から2億超えは確実で、3億の大台にどこまで近づくだろうか。

○森唯斗投手(2億8000万円→?)
 守護神として3年連続の日本一に貢献した右腕。今季は故障での離脱がありながらも、プロ入りから6年連続50試合超登板を達成し、35セーブをマークした。防御率2.21もプロ入り6年目で最高の成績。今季の2億8000万円から3億円超えは確実で、4億に迫ってくることだろう。

○高橋礼投手(1400万円→?)
 2年目の今季は先発として23試合に登板し、チームでは千賀に次ぐ12勝をマーク。日本一に大きく貢献し、新人王にも輝いた。今季の年俸は1400万円で、3倍超の5000万円あたりも見えてくるだろうか。

甲斐はキャリア最高の打撃成績で1億超えは逃せない

○甲斐野央投手(1500万円→?)
 ドラフト1位ルーキーは1年目から65試合に登板。防御率は4.14だったものの、森が離脱している間に代役守護神を任されるなど、26ホールド8セーブは立派な成績。侍ジャパンでも活躍した。今季からの倍増は確実、そこからどこまでアップするか。

○高橋純平投手(1300万円→?)
 2015年のドラフト1位右腕がついに開花。シーズン途中からリリーフ陣の一角に入ると、勝利の方程式を担うことも。45試合に投げて17ホールド、防御率2.65の好成績を残した。今季の年俸は1300万円で倍増は固いのではないか。

○嘉弥真新也投手(8000万円→?)
 ソフトバンクが誇る“左キラー”。今季も54試合に投げて2勝2敗19ホールド、防御率2.61の成績を残した。今季の年俸は8000万円。2017年の2000万円から倍増、倍増とアップしており、1億円の大台到達は確実か。
 
○甲斐拓也捕手(6500万円→?)
 今季は昨季を上回る活躍を見せた。昨季の契約更改でも課題として指摘された打撃面でも成長を見せ、137試合出場、98安打11本塁打43打点、打率.260はいずれもキャリア最高だった。打率はデスパイネや内川を上回り、規定打席到達者ではチーム2位。打点もチームで4位。正捕手として3年目のシーズンで着実に成績を上げ、1億円の大台は最低ライン。倍増まで伸ばしたいか。

○周東佑京内野手(600万円→?)
 一気に知名度が急上昇した鷹のスピードスター。開幕前に育成から支配下登録を勝ち取ると、1年間を通して1軍でプレーした。主に代走起用ながら、チームトップの25盗塁を記録し、侍ジャパンのメンバーとなった。打率.196とまだまだ課題は残るものの、今季の年俸600万円からの大幅アップは確実。3倍超となる2000万円ほどが目安になるだろうか。(Full-Count編集部)

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