登戸駅にかつての面影は皆無です 【駅ぶら01】小田急江ノ島線31

トップ画像は登戸駅からカーブしながら降りてきた快速急行藤沢行。

各駅停車新宿行は左側の緩行線を登ってゆきます。向ヶ丘遊園駅から代々木上原駅まで小田急小田原線は上りが複線化されているのです。

下りはスペースなどの問題があって登戸駅から小田原駅方面は通常の単線です。

向ヶ丘遊園駅から0.6kmで登戸駅。相対式ホーム2面4線です。ホーム手前の右側にある棒状の列が何だか分かりません。ちょうど車両の高さです。御存知の方はご教示ください。

上りホームの方が手前まであります。下り線は登戸駅から単線なのでポイントがあって緩急接続が行われています。

上りは、複線のまま多摩川橋梁(429.6m)を渡ります。橋梁の架線柱は懐かしい江ノ島線で注目したアーチ型のモノが並んでいます。先に渡り線というかシーサス・クロッシングがあります。

上りホーム。右は乗って来た各駅停車新宿行6両編成、左は快速急行新宿行10両編成。

各駅停車新宿行の方が先に発車しました。次いで快速急行も発車しました。下りホームの方が少し新宿方向にズレて設置されているのです。

車両もお客さんも出払った上がりホーム。

私事で恐縮ですが、筆者は、1996年(平成8年)から2008年(平成20年)まで南武線沿線の電気メーカーに勤めていました。当時の自宅は上祖師谷、京王線千歳烏山駅まで数分だったのですが、寝坊した時(概ね二日酔いが原因)などはタクシーに乗って成城学園前駅まで、成城学園前駅から登戸駅まで小田急線で行って南武線に乗り換えるというコトを頻繁にやっていました。ふだんは京王線で京王稲田堤駅まで行って、5分ほどモスラの幼虫の様な「星の子愛児園」の横を歩いて南武線の稲田堤駅に乗り換えていましたが、タクシー+登戸駅乗換は通勤時間が約半分以下に短縮されるのです。

余談ですが、「星の子愛児園」の設計デザインは石山修武さん、愚弟の高校・大学の先輩で弟が大学院で師事していた先生でした。西伊豆松崎の長八美術館など筆者の好きな建築作品。ルネッサンスの建築家ブラマンテのサン・ピエトロ・イン・モントリオ教会テンピエットを引用しているのがチャーミングです。

※西伊豆松崎の長八美術館 2000年頃撮影

ちょうど、小田急線と南武線の登戸駅が大工事をする以前から、工事中まで頻繁に利用していました。記憶では相対式ホーム2面2線の高架駅でした。階段のトコロに箱根そばがあってよく利用していました。

会社を退職後に登戸駅の工事は完了しましたが、登戸駅に行くと剰りの変わりように驚くというか、全く違う駅に来た様でした。何しろ筆者がよく利用していた頃、南武線には快速電車など無かった時代なのです。

駅名標。2019年(令和元年)川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムの協力で構内の案内表示にドラえもんのデザインが登場しました。駅名標も新しくなっています。

駅は、1927年(昭和2年)稲田多摩川駅として開業。1955年(昭和30年)登戸多摩川駅に改称されます。1958年(昭和33年)現在の登戸駅に改称されました。2003年(平成15年)上り線が新ホームに移設。2007年(平成19年)下り線も新ホームに替わりました。2018年(平成30年)ホームが島式2面4線になりました。

上りホームから改札階に降ります。

長くなるので駅周辺については次回にします。

【駅ぶら01】小田急江ノ島線32 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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