復興支援への感謝「こめます」 熊本地震の被災地・益城町が焼酎 地元のコメ使用

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完成した焼酎「こめます」を持つ(左から)堤酒造の星原正忠さんと堤有史副社長、益城町職員の2人=あさぎり町

 熊本地震で大きな被害が出た益城町で収穫されたコメを使った焼酎が完成した。にぎわいを取り戻す事業として町が企画。全国から寄せられた復旧・復興支援への感謝の気持ちを込め、焼酎は「こめます」と名付けた。

 町内の農家から食用米「ヒノヒカリ」を約700キロ調達し、あさぎり町の堤酒造に醸造を委託した。

 吟醸黄麹[こうじ]仕込みで、「どんな料理にも合う、すっきりとした味わいに仕上がった」と同社の堤有史副社長と杜氏の星原正忠さんは口をそろえる。

 ラベルには商品名にちなみ、原料の「米」と益城町の「益」を一字に組み合わせてデザインした。720ミリリットル入りで1530円(税別、箱付き)。2500本限定で10日から益城町内の酒店やスーパー、銀座熊本館(東京)などで販売するほか、ふるさと納税の返礼品としても活用する。

 事業費は200万円で、半額は県の復興基金を活用した。

 試飲した鹿児島県姶良市からの派遣職員で町産業振興課で働く中嶋千代美さん(28)は「ロック、お湯割り、ソーダ割り、何でもおいしいです」と太鼓判だった。

 堤酒造も売り上げの一部を復興支援として町に寄付する。(立石真一)

(2019年12月1日付 熊本日日新聞朝刊掲載)