ベッツ放出難航のRソックス ブラッドリーJr.もトレード要員に

年俸総額削減のために、スター外野手のムーキー・ベッツの放出を画策しているレッドソックスだが、高額年俸や交換要員の要求の高さがネックとなり、トレード成立の見込みは立っていない。そんななか、「MLB Trade Rumors」は別の外野手の名前をトレード要員として挙げている。2016年にオールスター・ゲーム選出、2018年にゴールドグラブ受賞の実績を誇るジャッキー・ブラッドリーJr.だ。

現在29歳のブラッドリーJr.は、ベッツと同様に来季終了後にフリーエージェントとなる。年俸は今季の855万ドルから来季は1100万ドル前後まで上昇することが予想されており、ベッツを放出できないようであれば、レッドソックスはブラッドリーJr.を放出して年俸総額削減を図る可能性が高いと見られている。

メジャー4年目の2016年にレギュラー定着を果たしたブラッドリーJr.は、打率.267、26本塁打、87打点、9盗塁、OPS.835をマークしてオールスター・ゲームに選出。しかし、その後は打率が毎年低下し、今季は自己ワーストの155三振を喫するなど、打撃面では期待に応える働きを見せることができていない。

一方、2014年(+15)、2016年(+11)、2017年(+10)と3度も「プラス2ケタ」の守備防御点を記録した守備面に対する評価は依然として高く、2018年にゴールドグラブ賞を初受賞。今季もファインプレイを連発して中堅手部門のファイナリスト3名に名を連ねた。2018年のリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝くなど、意外性も秘めており、獲得に興味を示すチームは少なくないはずだ。

ベッツに比べると年俸が安く、交換要員もトップ級のプロスペクトは必要でないと見られるため、他球団が手を出しやすい人材であることは間違いない。フリーエージェント市場の中堅手は有力な人材が少なく、ブラッドリーJr.はスターリング・マーテイ(パイレーツ)とともに、中堅手の補強を目指すチームのメインターゲットとなるかもしれない。

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