「橋脚がない」花見橋開通

南陽・氾濫被害の拡大防ぐ

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花見橋の開通を祝い、渡り初めを行う出席者ら=南陽市二色根

 2014年の県南豪雨災害に伴い、県が架け替え工事を進めていた南陽市二色根の吉野川に架かる花見橋が完成し30日、開通式が行われた。新しい花見橋は、流木が引っ掛かり氾濫被害を拡大させたとされる橋脚を取り払い、災害に強い橋に生まれ変わった。

 花見橋は赤湯温泉街と赤湯駅を結ぶ県道赤湯停車場線にある。架け替え工事は17年度に着工。長さ46.6メートル、幅9メートルの片側1車線で両側に幅4.5メートルの歩道を設けた。赤湯温泉通りまちづくり協議会の要望を反映し、旧橋と同じ擬宝珠(ぎぼし)の付いた朱色の欄干を施している。総事業費は約17億円。

 開通式には関係者約50人が出席し、主催した同協議会の安孫子実会長が「烏帽子山公園の桜を眺めるのに絶好の景勝地で、花見橋の名前が付いた。橋の完成は非常に感慨深い」とあいさつ。若松正俊副知事や白岩孝夫市長、橋名板を揮毫(きごう)した赤湯小6年生らがテープカットをして完成を祝い、地元の住民たちと一緒に渡り初めを行った。

 13、14年に発生した豪雨災害に伴い、県は復興事業として吉野川に架かる6橋のうち5橋の架け替え工事を進めてきた。花見橋は4カ所目の完成で、残る国道13号の大橋は20年度中の工事完了を目指している。