清原氏の秘蔵エピソードが次々に 橋本氏「優しすぎて」犬伏氏「バットをくださり…」

トークショーを行った清原和博氏【写真:編集部】

八王子でNPBレジェンドやPL学園OBが野球教室

 野球教室「レジェンド ベースボール フェス」が1日にダイワハウススタジアム八王子で行われ、清原和博氏と野村弘樹氏がトークショーを行った。トークショーの合間には野球教室でコーチを行うレジェンドメンバーにも話が振られ、PL学園OBや西武OBが清原氏との思い出を振り返った。

 PL学園時代に清原氏の部屋子を務めた橋本清氏は「優しすぎて、憧れすぎて。先輩のグローブとかバットは触ってはいけないという決まりがある。けれどこの場を借りてお詫びしたい。勝手に触ってすみませんでした」と会場を沸かせた。

 プロ引退後も目をかけてもらったといい「解説を始めてからも、『今日から打席の立つ位置を変えるんだ。お前だけやぞ』と仕事に生きる情報を教えていただいた。今も助けていただいて、感謝しています」と感謝しきりだった。

 元西武の犬伏稔昌氏は「思い出はたくさんあります」と自身が入団したばかりの頃を振り返る。「僕らの頃は(ファームでは)選手がバットなど購入しなければいけなかったが、清原さんに『バットがありません』と言ったら、じゃあ取りに来いといわれ。行ったら10本、20本と下さり……。その清原さんのバットで、ファームで初めてサヨナラホームランを打てた。それに清原さんに、サインくださいって言ったんです。今でも家にあります」と濃密な思い出を振り返ったが、当の清原氏は「覚えてないです(笑)」と笑顔をみせた。

 清原氏は続けて「自分も同じことを(先輩に)してもらった。2軍選手はお金もないうえに自分で買わなきゃいけなかった。すぐ折れてしまうし、バット代だけでも生活できなくなってしまいますから」と当時の裏話を披露。「覚えてくれていて嬉しいですね」と清原氏も懐かしい思い出に浸っていた。

 また西武OBで清原氏の先輩にあたる清家政和氏は「その時ファーストだった清原がサードをすることになり、グローブが必要になった。ミズノ契約だったのに俺が貸したサードのグラブはゼットだったけれど、それを日本シリーズで使って。ミズノからは苦情がきたみたい」と苦笑い。「オチはそれがまだ僕の手元にないこと」と会場を沸かせた。

 それに対して清原氏は「本当によく覚えています。あの日本シリーズでエラーなくできたのはあのグラブのおかげ。でも、未だにあのグラブがどこにあるかは分からない……」とタジタジ。笑顔で謝る清原氏に清家氏は「こういう笑顔見せてくれる場所が広がれば嬉しい」と今後の活躍にも期待を寄せた。

 また、最後に今後について問われた清原氏は「八王子での野球教室は1年前から(企画が)スタートした。だから今年は、今日で燃え尽きて終わり」と笑い、最後には「頑張ります」と今後の活躍を誓った。(Full-Count編集部)

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