商業捕鯨再開祝い鯨汁振る舞い 長崎くじら食文化を守る会

鯨汁を振る舞う長崎くじら食文化を守る会の会員ら=長崎市、長崎水辺の森公園

 長崎の鯨食文化を発信している「長崎くじら食文化を守る会」(川島明子会長)などは1日、長崎市常盤町の長崎水辺の森公園で開かれた「ながさき実り・恵みの感謝祭」の会場で、鯨の皮を使った「鯨汁」約500食を振る舞った。

 日本が6月に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、7月には31年ぶりに商業捕鯨を再開したことを広く知ってもらおうと企画した。

 鯨汁にはナガスクジラの皮やジャガイモを使い、みそで味付け。来場者が次々に手に取り、「懐かしい」「鯨のだしがおいしい」と味わっていた。

 川島会長は「長崎は昔から鯨食文化が盛んな街だが最近は食べる人が少なくなった。鯨食から遠ざかっている人や若い人にも食べてもらい、長崎を日本一の鯨の街にしたい」と話した。

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