虐待疑い「すぐ通告を」 医療関係者が学習会 熊本市

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児童虐待問題について講演する木下あゆみ医師=熊本市中央区

 児童虐待に医療職がどう気付き、支援するかを考える医療関係者向けの学習会が11月29日、熊本市中央区の同仁堂スタジオライフであった。香川県の「四国こどもとおとなの医療センター」育児支援対策室長で小児科医の木下あゆみさんが「地域で取り組む虐待対応」と題して講演した。

 県保険医協会女性医師部会が主催。医師や児童相談所(児相)職員など約100人が聞いた。

 木下医師は、東京都目黒区で2018年に虐待で亡くなった船戸結愛[ゆあ]ちゃん=当時(5)=が香川県で暮らした時の主治医だった。その経験などを踏まえ「医療職は虐待にいち早く気付く『子どもの代弁者』。おかしいと思ったら通告してほしい。様子を見るだけでは虐待への加担と同じだ」と訴えた。

 一方、虐待する親も「子育てに困っている、支援の対象」と指摘。児相や警察など多職種で虐待防止に取り組む香川県のネットワークを紹介し、「虐待はどの親にも起こり得る。知らないふりをせず、アンテナを張り『おせっかい』になろう」と呼び掛けた。(林田賢一郎)

(2019年12月2日付 熊本日日新聞朝刊掲載)