下村脩ジュニア科学賞SASEBO 根本さん、松井君、山田さん最高賞

下村脩ジュニア科学賞を受賞した(左から)山田さん、根本さん、松井君=佐世保市総合教育センター

 第11回下村脩ジュニア科学賞SASEBOの表彰式が1日、長崎県佐世保市保立町の市総合教育センターであった。最高賞の科学賞は、小学校低学年の部が市立江上小3年の根本莉花さん(9)、同高学年の部は市立広田小5年の松井優幸君(11)、中学校の部は県立佐世保北中1年の山田理央さん(13)が輝いた。

 佐世保で幼少期を過ごした下村脩博士(2018年10月死去)のノーベル化学賞受賞を機に、佐世保市教委が2009年に創設。今回は4327作品の応募があった。科学賞に次ぐ教育長賞には6人が選ばれた。

 根本さんは、親鳥が産んだまま戻ってこなかったキジの卵をふ化させようと研究。結局、ふ化させることはできなかったが、「受賞はうれしい。キジ以外の鳥も調べてみたい」と話した。

 2年連続の受賞となった松井君はカスミサンショウウオを飼育して観察。「餌を探すのは大変だった。今後も川の中の生物を調べたい」と意気込む。山田さんは、死ぬと黒ずんでしまうタマムシの体色が化粧水に入れると、輝きを取り戻すことを発見。「まさか輝きが回復するとは思わなかった。努力が報われたようでうれしかった」と喜んだ。

 ■教育長賞の受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽小学校低学年 松井義幸(広田小3年)本村充(大久保小1年)▽同高学年 松山優世(早岐小5年)寺井くるみ(白南風小5年)坂口瑛(船越小4年)▽中学校 松田彩伽(大野中2年)

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