未来共生科学×SDGsを推進 麻布大学環境科学科が新プログラム設置

麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科は、新しい科学領域【未来共生科学】を提案し、2019年度からフィールドワークをはじめとした新たな教育・研究プログラムを設置した。現実のフィールドを題材とした教育を充実させ、地球規模の環境課題に対応する分野も強化し、現在の環境課題だけでなく将来的な課題も解決できる次世代の環境エキスパートの育成を目指す。

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【未来共生科学】とは、麻布大学が掲げる教育理念「地球共生系~人と動物と環境の共生をめざして~」に沿って、将来起こり得る環境に関する課題を予測・発見・把握し、 課題解決を実践する新しい科学領域。2019年度の後期から、既存のカリキュラムに加えて、新たに3つの柱で教育・研究プログラムを実施する。まず、「地球共生系フィールドワーク教育」では、植物生態学分野の教員と動物生態学分野などの教員との連携によりフィールドワーク実習を新設し、生態系分野の教育・研究を強化する。次に「未来の共生科学を拓く地球共生系 PBL※1」では、 学生と、企業・行政・地域の団体などの学外組織が協働しながら課題解決に取り組む、社会連携型のプロジェクト学習を行う。3本目の柱は、2020年度から開始予定の「気候変動の緩和・適応プラットフォームの構築」だ。データサイエンスを活用して、気候変動が招く環境変化によって増大する生態系・地域社会・健康に対するリスクの影響を予測し、適応・緩和策を検討する。麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科は、顕在化している環境問題だけでなく、今後、生態系・地域社会・健康の各視点から、地球共生系において将来的に起こり得る様々な課題の解決に向け、SDGs※2を見据えた総合的な科学を推進していく。※1 Project Based Learning または Problem Based Learning の略称であり、日本語では「プロジェクト型学習」または「問題解決型学習」などと訳される。※2 SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連総会で採択された、2016年から2030年までの国際目標。参考:

【麻布大学】麻布大学、未来共生科学×SDGs を推進するために 環境科学科に新しい教育・研究プログラムを設置(PDF)

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