来年の干支 伝統の技で愛らしく 妙高でスゲ細工作り最盛期

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伝統の技術を生かしたネズミのスゲ細工作り=29日、妙高市

 新潟県妙高市山あいの平丸地区で、来年の干支(えと)の「子(ね)」にちなんだネズミのスゲ細工作りが最盛期を迎えている。上平丸のスゲ細工創作館では29日、作り手たちが作業に集中し、毛並みのそろった愛らしいネズミを作り上げていった。

 平丸のスゲ細工は農閑期の収入源として昭和30年代に始まった。一時約200人もいた作り手はほぼいなくなり、2015年に有志で設立したNPO法人「平丸スゲ細工保存会」が制作を引き継いでいる。

 今回は以前からある伏せた姿勢のネズミに加え、立ち姿の造形も考案。同NPO理事長の柴野美佐代さん(57)らが繊維状のスゲを芯に巻き付け、ハサミで刈り込んで形を整えていった。柴野さんは「飾ってもらえる家庭に福が行きますようにと願いを込めて作っています」と笑顔で話した。