日ハム斎藤が現状維持の1600万円でサイン 一問一答「自分自身もメンタルは弱い方」

契約更改に臨んだ日本ハム・斎藤佑樹【写真:石川加奈子】

今季は11試合に登板し0勝2敗、防御率4.71 2年連続で未勝利に終わる

 日本ハムの斎藤佑樹投手が2日、札幌の球団事務所で契約更改を行い、現状維持の1600万円でサインした(金額は推定)。

 プロ9年目の今季は開幕1軍入りし、オリックスとの開幕戦に3番手で登板して1イニングを無失点で抑えるスタートを切った。4月4日の楽天戦ではショートスターターを務め、2回途中3安打3失点で降板。8月6日オリックス戦では堀瑞輝投手の後を受けた第2先発として3回を投げ、4安打4失点で敗戦投手になった。最終的には11試合に登板して21回を投げ、0勝2敗で防御率4.71。2年連続未勝利に終わった。

主な一問一答は以下の通り。

――球団からはどんな話が?
「今シーズンを振り返ってのことと、来季も期待してますということを話していただきました」

――今季を振り返って

「栗山監督はじめ新しい戦術を考えていただいて、そこに僕もフィットするような形で使ってもらったので、チャンスは増えたと思います。その戦略を来年も継続してもらえるようであれば、全力で期待に応えたいと思います」

――自身の評価について。

「毎年、毎年、結果を残さなければいけないという立場に置かれながら、毎年同じような成績にはなるんですけど、その中でもファームの成績になるんですけど、自分の中では感覚が良かった部分は多かったと思いますね」

――良かった部分とは具体的に

「感覚の部分なので言葉にするのは難しいです」

――投げる場所のこだわりは

「特にないです。与えられたポジションをこなすだけだと思いますし、そこに対して全力で応えるだけなので」

支えになったのは「日々のファンの方からの声かけやファンレター」

――10年目を迎える来季への思いは

「毎年、毎年同じような繰り返しになってしまうのですが、こうして10年野球ができているのも応援してくれるファンの方と、球団の方が応援してくれるからだと思います。自分一人が諦めないで頑張るとは言っても応援してくれる方がいなければ、気持ちが折れることもあると思うので。10年目をいい形で終えられるようにしたいです」

――今季はどのようなメンタリティーで臨んだか

「野球選手一般的に言われることだと思いますが、マウンドにいる上では孤独ですし、自分自身もメンタルは弱い方だと思うので、その中で応援してくれる方たちの存在は本当に励みになります。自分一人が野球を続ける、頑張ると言っても、応援してくれる方がいないとさすがきついので。野球ができていることを感謝してやっていきたいと思います」

――支えになったものは

「日々のファンの方からの声かけやファンレター、今日GMの吉村さんと話している中でもそれを感じますし。自分の中で野球に対する気持ちが年々強くなっていると思いますし、もちろん結果を出さなきゃいけないというのも毎年感じます。そういう意味では今日の契約更改でも本当に心強い言葉をいただいたので来年1年やる原動力になるかなと思います」

――来季は新しいコーチも加わるが

「個人的には武田勝さんには現役時代にいろんなことを教えていただいたので、戻っていただいて心強い存在になるかなと思います」

――来季、どんな姿をファンに見てもらいたいか。

「どこを見てもらいたいというのはないです。諦めずに活躍を願ってくれているファンの方たちもいるので、自分自身が突っ走ってやるぐらいの気持ちじゃなきゃいけないと思います」

――最後にファンに一言

「プロに入ってから、もっと言えば学生の頃からのファンの方たちもいるので、北海道のファンの方たちのためにもファイターズが日本一になれるようにしっかりと来季は北海道として頑張っていきたいと思います」(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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