「市場にあるものと同じものは作らない」を理念に掲げる注目のタックルメーカーism。一見ベーシック、しかし実は各所に同社のアイデアがふんだんに盛り込まれている。今秋の新作『クローザーSR』もまさにそのひとつだ。
喰うバスのサイズが選べるシャッド!!
これからの季節に欠かせないルアーのひとつがシャッド。ワームにすら口を使わない低水温期のバスに対し、リアクションでバイトに持ち込むタフタイムの切り札的存在だ。
とはいえ、シャッドはサイズを選べないという話を頻繁に耳にする。動き自体はナチュラルゆえ、どちらかと言えば活性の低い、レギュラーサイズの個体にも反応させてしまうからだ。
しかしismの『クローザー』は、シルエットこそシャッドのそれだが、あえてクランクベイトに近い強めのウォブリングを備え、ヤル気のあるデカいバスを狙っていくことを可能にしている。
今秋、そんなクローザーのシャローランニングモデル『クローザーSR』が登場! プロト段階から各地で実績を上げており、気になるアングラーも多かったのではないか?
同社代表の杉山貞圭さんに話をうかがった。
着水点から足元まで、プロダクティブゾーンの長いシャローランナー
杉山「クローザーのシェイプとアクションの強さを継承しつつ、シャローエリアを攻略するために開発したのが『クローザーSR』です。
オリジナルクローザーとの一番の違いは、泳ぎ出し最優先の固定重心を採用していること。野池や霞水系などのシャローエリアで、着水からしっかりアクションが出せ、広範囲からバスを引き寄せる力を持っています」。
杉山「SRはクイなどのピンスポットでワンアクション目からしっかり動かしたいときにも有利。シャッドフォルムで違和感なく食いやすいです」。
リップラップやハードボトムのフラットなど広い範囲をカバーできるだけでなく、ここぞいうスポットからもバイトを誘発できるということ。
強いアクションは、スローリトリーブ時にもメリットがある。バイトが遠くなるこれからの時期、手元に伝わる明確なルアーの動きはモチベーションの維持にも寄与するからだ。
良く飛び、しっかり動き、ビッグフィッシュが釣れる。シャッドというカテゴリーに対するismの解答は実に明快。トレースレンジだけでなく、狙う場所に応じたローテーションもおもしろい。