左肘炎症で離脱のRソックス・セール 投球練習を再開へ

年俸総額削減を目指し、スター外野手のムーキー・ベッツのトレード放出の可能性など、ネガティブな話題の多い今オフのレッドソックスに明るいニュースが飛び込んできた。チーフ・ベースボール・オフィサーのチェイム・ブルームによると、左肘の炎症により8月でシーズンを終えたクリス・セールは、ジェームス・アンドリュース医師から投球練習を再開する許可を得たようだ。

8月にアンドリュース医師の診察を受け、PRP注射での治療に踏み切ったセールは、先週フロリダ州ペンサコーラのアンドリュース医師のもとを訪れて再検査を受けた。その結果、左肘は順調に回復しており、アンドリュース医師からは投球練習再開のゴーサインが出たという。今後は来春のスプリング・トレーニングを万全の状態で迎えるために、調整を進めていくことになる。

先月行われたGM会議の際、レッドソックスのブライアン・オハローランGMは「リハビリは今のところ、順調に進んでいるよ。クリスは我々が望んでいた状態にいる」とセールが順調に回復していることを明らかにしていた。その後も左肘の炎症が再発することはなく、スムーズに投球練習再開までたどり着くことができたようだ。

現在30歳のセールは、今年3月に2020年から始まる総額1億4500万ドルの大型契約にサイン。ところが、今季は開幕からの6先発で0勝5敗、防御率6.30に終わるなど、なかなか本来のピッチングを披露することができず、5月と6月は防御率2点台を記録したものの、7月と8月は防御率5点台となり、日本時間8月14日のインディアンス戦での登板を最後にシーズンを終えた。

今季は218個の三振を奪って7年連続のシーズン200奪三振を達成したとはいえ、25先発で6勝11敗、防御率4.40という自己ワーストのシーズンに。来季からは大型の5年契約がスタートするだけに、チームの再浮上のためにも、2018年までのようなエース級のピッチングを取り戻すことが望まれる。

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