リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが10年の間蹂躙し、昨年ようやく二人以外の受賞者が現れたバロンドール。ここでは欧州最高の選手と讃えられながら、欧州最高の賞を逃した歴代スーパースターを5名ピックアップする。
【欧州】「メッシは大好きだけど…」 ジェラード、バロンドールにリバプール最強DFを推薦
ジャンルイジ・ブッフォン
イタリアのレジェンドであるブッフォンは、UEFAチャンピオンズリーグで獲得していないことで有名だが、2006年にはアズーリのFIFAワールドカップ優勝の立役者に。5つのクリーンシートを達成して守護神として君臨したものの、同年のバロンドールはチームメイトのファビオ・カンバーロの手に渡った。
パウロ・マルディーニ
生涯ミランを突き通した偉大なるバンディエラは、未だに史上最高のDFとして賞賛されている。FWの心理を読む守備で相手を封じ込め、ミラン黄金時代のチームを後ろから支えた。バロンドール有力候補として1994年や2003年に3位に選ばれるも、約25年のキャリアで表彰台の真ん中に立つことはなかった。
アンドレス・イニエスタ
2018年までバルセロナを去り、メッシやC・ロナウドの影響を最も受けたのがイニエスタだ。ワールドカップやチャンピオンズリーグ、さらにEUROのタイトルを勝ち取った稀代のテクニシャンは、常に2大巨頭に後塵を拝してきた。あまりに気の毒なイニエスタに、バロンドールを運営するフランス誌『フランス・フットボール』は、2018年に「申し訳ない、アンドレス」と謝罪記事を掲載したことで話題となった。
デニス・ベルカンプ
1992年に3位、1993年に2位と着実に順位を上げながら、1994年はフリスト・ストイチコフにバロンドールを譲ったベルカンプ。ヨハン・クライフのドリームチーム時代にバルセロナでプレーしていたら個人タイトル総ナメもあり得たが、インテルやアーセナルなど独自のキャリアで異端の才能を発揮した。
ラウール・ゴンザレス
レアル・マドリードで抜群のセンスを発揮してゴールを量産していたラウールは、2000-01シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグとラ・リーガで得点王に輝く。2001年のバロンドール最有力候補と言われる中、同年はリバプールのマイケル・オーウェンが受賞。スペイン代表がタイトルを獲るようになった2008年以降にキャリア最盛期を迎えていたら、歴代受賞者リストに名を連ねていたかもしれない。
