第17回「スーパータイガーとお米の不思議な関係。もうすぐ年の暮れだよ大問題スペシャル!の巻」

お部屋の掃除しました

脳卒中の後遺症経過良好につき、年の暮れからは、リハビリ通いが月イチになるかと思っていたら、変わらず月2なのだったーー。え!これはもう大問題じゃん。ガクリ、惜しい。

というわけで、この朝はそれなりにショックを受けている。

寒い雨の朝だ。昭和のコレクションアイテム「スーパータイガー」のジャージを着て書いてみようと考える。題して年末大問題スペシャル。

どう、このジャージ似合う?豊かに実った稲穂✖︎タイガーが醸し出してる微妙なバランス感はアルファベットが肩で風を切って歩いているような、モードの対極にあるこのフォント感。このマークはいったい…ただものではない!と感じた皆さんはお目が高い。この服はスバリ!昭和〜平成にかけての大侠客、三代目稲川会会長が自らデザインしていた、組員限定のファッションブランド「スーパータイガー」の"本家部屋住用ジャージ"の現物なのである(写真参照)

仁侠*レア「スーパータイガーエンブレム」実物

稲川会会長が現役当時にデザインしてるわけだから、当然非売品。一般の人には、というかカタギさんへは売られてません。ショップにも流通してないし、数も出ていないし、というか当時熱海にあったと言われる"本家"に住み込みで修業してた、しかも3代目時代の授業中の若者だけが着ることができたという、うーむ、伝説のレアなコレクターアイテムなのですね、これ。

あー、皆さんに申し上げたいのは、この令和のコンプライアンス重視のご時世に、朝っぱらから反社グッズの紹介とはなにごとか!という反射的な反応は、まあまあ、まあ。いったん抑えてください、と。落ち着いて、落ち着いて…。

こういうアイテムは、10年前くらいまではYahoo! などのオークションに「昭和極道史☆懐かしの3代目 ☆レア. 極道ファッション・首領への道」などというキャッチコピーで、ときどき出品されてたんですよ。

楽屋で@プラスワン

しかし時代が移り変わり、暴対法がバージョンアップされ、もろもろが厳罰化されて以降、このようなリアルヤクザグッズは、Yahoo! などのネットオークションから駆逐された。eBayは確かめてないけれどもメルカリでは売ってなくて。かろうじて若干の専門売買業者のネット取引きは見つけることができるのだけれど、その業者すら、今は時代の煽りを食って不況だという。

ネットを見ると、現在進行形で運営されている仁侠専門ショップで近ごろ売買されているのは、有名組長の名刺、破門状といった紙ものか、あるいは盃儀式のDVDのようなコピー品が中心だ。

映画ロバマンで照美さんをインタビューした。

かつて豊富に出回っていた組のマークが燦然と光る湯呑みとか、灰皿とか、やたらと重そうで威圧的な置物とか、そういうものって、もう本当に見つけるのが難しい(ちなみに有名組長の名刺が、1枚5千円〜1万円、DVDは1万円くらいで売買成立している)。

あと最近よく見かけるのはバッチね。バッチっても缶バッチではないよ。組織のマークの付いた、これらが胸につけてる本物のバッチ。昔はこれ、めったにマーケットに出てなかったんだけれど、今は珍しくない。

来てるお客さんもいい顔だ!@阿佐ヶ谷

想像するに…辞めちゃう人が多いのかな。事務所経費削減もあって、カレンダーの流通数も減ってるだろうし、湯呑みや灰皿の製作を控えざるを得なかったり、いろいろ事情があるのかも。

自分はーーオウムグッズ、左翼過激派グッズ、ヤクザグッズを3大反社グッズとしてカテゴライズしてて、さらに有名悪徳マルチ商法のプロモーション品などをプラスして、社会博物学の一環として脳卒中からのリハビリ中の今も、ゆる〜く収集してる。おーし!なんか元気出てきた。

テレフォンセックス選手権@プラスワン

関係ないが、脳卒中で入院中に始めた歯医治療が来週ついに終わることになった。これがもうリハビリ以上に大変で、抜いたり、削ったり、縫ったり、詰めたり、仮の義歯を作製したり、また削ったり被せたり、電気と下水道と水道とガスの工事を同時に口の中でやり続けた1年ーー。ヘトヘトだった。

とにかく毎週のことなので、50歳代らしき歯科医師♂との呼吸ができてしまってて、先生がこう来たら→こう口を開ける、こう指が入って来たら→こう開くという2人のリズムがいつの間にか出来ちゃってて、今はもう言葉もいらなくて、診察台に座って口を緩めると、指先がニュッと歯茎を触り、あっ先生…第二関節が遠慮なく挿入されるのに合わせて大きく口を開くという、慣れ切った感じの快適な、閉じたり開いたりしながら、「ああ、熟年夫婦のセックスてこういうものではないのか」と、目をつぶって考えてるのです。

みんな最高だ

今日の東京は寒いが、一昨日までの仙台の寒風を思うと、ぜんぜん楽なのだった。

某建築資材系の大企業さんの専務の肝煎企画で、わたくし全国の塗装の現場を訪ねて職人さんをインタビューして記事にするという仕事をやってるんですね。その専務が優しい人で、取材のたびに地方地方で部下を引き連れて、飲食のご接待をしてくれるわけ。

ギャラもたくさんくれるし、脳卒中の時も待っててくれたし、神さま〜。まだまだリハビリが続く来年も、この仕事が永遠に続きますように〜。

酉の市の仲間に入れてもらった。

はー。じつは、昨日の夜、友達と喧嘩してしまって、というか自分が短気を起こしてしまったのだけれど、怒鳴っちゃってもう最低。短気は良くないよ。友人を怒鳴っちゃダメだよ。

自暴自棄になって、スーパーで半額になった弁当を、この時間に二つも食ってしまった。…もう死にたい。

と言うところで、学校を休んでるハピネスからLINEがあって、同級生の石橋くんと(石橋くんはバトミントン部らしいのだが)、LINEで会話してくれという。めんどくせえなあと思ったが、短気を反省してるばかりでもあるので、3人で5分ほど会話させられてたら「もういいや。パパはいつも通りつまらないね」と、切られた。

ボート大好き

取り止めのない日常が今日も始まったばかりだ。年末、いつも年末は好きだ。慌ただしくて、どんどん過ぎていって忘年会とかさ。

俺はお前の救いではない。

俺はお前の救いにはなれない。

全員死ね。俺も死ぬ。もうすぐ死ぬ。

全員が、いつか死ぬ。

それだけが救いだ。

2019年11月某日まだ生きている。

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