ほぼ正面を向いている渦巻銀河「NGC 5468」をハッブルが捉える

【本日の天体紹介:渦巻銀河NGC 5468】

この画像は「NGC 5468」という、おとめ座の方向約約1億3000万光年先に位置する渦巻銀河です。ハッブルの捉えた画像は、明るい中心と、ほぼ正面を向き、ゆるく巻かれた美しい渦巻を細部まで確認することができます。

このNGC 5468は、過去20年間には「SN 1999cp」「SN 2002cr」「SN2002ed」「SN2005P」「SN2018dfg」といった超新星が観測されています。超新星は、大質量の恒星が最期を迎えた際に起こす大爆発を指し、その名前は、SN=SuperNova(超新星)+発見された年+発見された順のアルファベットで記されています。

また、NGC 5468は直径は約11万光年と、天の川銀河と似たような大きさであると考えられています。別名ではUGCA 384としても知られており、NGC 5493・NGC 5476・Arp 271を含む「NGC 5493銀河群」に属しています。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3「WFC3」の可視光および赤外線フィルターで捉えたものを重ね合わせた合成画像で、2019年12月2日に公開されました。

Image: ESA/Hubble & NASA, W. Li et al.
Source: HUBBLE

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