五島市クリーンセンター竣工 可燃ごみ処理を集約へ

完成したクリーンセンター=五島市

 ごみ焼却施設として新たに完成した長崎県の五島市クリーンセンターの竣工(しゅんこう)式が1日、浜町の現地であった。2カ月間の試運転を経て、同日から本格稼働した。これまで市内の別の2施設で処理していた可燃ごみは、同センターに集約される。

 同センターは地下1階地上5階建て、延べ約3700平方メートル。ごみの受け入れは月曜から金曜(祝日含む)の午前8時半~正午、午後1時~4時半。新たに土曜の午前中も対応する。五島グリーンテックが市の委託を受け運営し、建設費と20年間の管理運営費を合わせた総事業費は83億6700万円。

 処理費用がかさんでいた平蔵町の福江清掃センター(休止中)と富江町の富江クリーンセンターは、今後閉鎖する。新施設を巡っては近隣住民が建設に反対した経緯があり、市は現在も一部住民と、公害防止協定の締結を目指して協議を進めている。

 竣工式には野口市太郎市長や市議、建設関係者ら約40人が出席した。

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