次の東京都知事は小池知事?N国・立花氏は?東京都内の最新ネット意識調査結果レポート|選挙ドットコムリサーチ

11月6日(水)に東京都選挙管理委員会が、2020年の東京都知事選挙の告示を6月18日(木)、投開票を7月5日(日)に行う方針を固めました。それに伴い選挙ドットコムでは、11月16日(土)~18日(月)に東京都内の18歳以上の方を対象とした緊急インターネット意識調査を実施しました。

回答者の年齢層と性別は上記のグラフの通りです。40代までの比較的若い層が回答者の7割以上を占めています。

小池知事の支持率は支持がやや上回る

小池都知事の支持率については、「支持する」と答えた方が「支持しない」と答えた方をやや上回る結果となりました。「どちらとも言えない」と答えた層が約25%いるため、今後の都政運営次第では支持と不支持が逆転する可能性もあります。

今回の意識調査は東京都内にお住まいの方を対象としたため、「東京都の政治において、どの政党を支持していますか?」という質問も行いました。先月実施した全国ハイブリッド意識調査にはなかった「都民ファーストの会」が加わり、「日本維新の会」は「東京維新の会」に変更して調査を行っています。結果は上記の図の通りとなりました。

前回の全国ハイブリッド意識調査と同様に「支持する政党はない」と答えた方が最も多く、その次に「自民党」が続く結果となりました。「都民ファーストの会」が6%の支持率となっており、国政の野党第一党である「立憲民主党」よりも高い支持率を集めているのが特徴的です。「れいわ新選組」と「NHKから国民を守る党」は、先月の全国意識調査と同じく一定の支持を得ています。

東京都における政党の支持と、小池都知事の支持のクロス集計も行いました。結果は上記のグラフの通りです。「支持する政党はない」と答えた層の3割強、「都民ファーストの会」を支持する層の約9割弱、「公明党」を支持する層の5割程度から小池都知事は支持を得ています。また、「自民党」を支持している層からも5割弱の支持を得ていることが特徴的でした。都議会において小池都知事と自民党は対立する立場ですが、都政において「自民党」を支持する方の中には小池都知事を支持する方も一定数存在するようです。

反対に、「立憲民主党」、「東京維新の会」、「れいわ新選組」、「NHKから国民を守る党」の支持層では小池都知事を「支持しない」と答えた方が、「支持する」と答えた方を上回る結果となりました。

首都・東京の舵取り役はいったい誰になるのか

都知事選挙まで残り8ヶ月。都知事選挙は「後出しジャンケンが有利」と言われることもあってか、現在のところ明確に立候補を表明した方はおらず、選挙戦の構図は明らかになっていません。小池都知事は11月13日にメディアから都知事選挙への立候補の意向について質問された際にも、出馬への態度を明らかにしませんでした。

自民党東京都連は小池都知事が二期目に向けて立候補すると考え、対抗馬の擁立に全力をあげています。しかし、自民党の二階俊博幹事長が小池都知事を支持する姿勢を表明していることもあってか、対抗馬が決定していません。

野党第一党である立憲民主党の都連は、共産党とともに野党統一候補の擁立を目指していると報道されています。れいわ新選組の山本太郎代表は、今年9月にメディアからの取材に対して「(都知事選挙も含め)すべての可能性を排除しない。」と回答。NHKから国民を守る党の立花孝志代表は今年10月の参議院議員埼玉選挙区補欠選挙後の記者会見で、党勢拡大の一環として都知事選挙への立候補の可能性を示しました。

都知事選挙は、東京オリンピック・パラリンピックの直前となる来年の令和2年7月5日に投開票が予定されています。日本の首都である東京都の舵取り役は、いったい誰になるのでしょうか。

調査概要:調査は11月16日(土)~18日(月)に実施。東京都内の18歳以上の方を調査対象としたインターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1,000件を取得。インターネット調査はスマートフォンアプリのダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。回答の数字は小数第2位以下を四捨五入。

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