平戸城の宿泊 1泊60万円上限 市議会開会 条例案など24件上程

 定例平戸市議会は2日開会。会期を13日までの12日間と決め、来年夏の宿泊施設化を目指す平戸城懐柔櫓(やぐら)の客室利用料について、1組(定員5人)当たり1泊60万円を上限とする設置条例案など24件を上程した。

 平戸市は、観光振興や交流人口の拡大につなげようと、平戸城懐柔櫓を宿泊施設として活用を図る。1日1組限定。

 平戸市によると、来春から年間約30日の期間限定で宿泊施設化する大洲城(愛媛県大洲市)が飲食や座禅、乗馬などの体験メニューを含むサービスを1家族1泊100万円で提供することなどを参考に料金設定した。

 平戸城懐柔櫓に関しては、食事は平戸の食材を使った高級料理の宅配などを想定しているため、客室利用料を抑えた。実際の料金は、宿泊施設の指定管理者が上限額の範囲で設定する。

 2日は、総額12億4800万円の本年度一般会計補正予算案も上程。一般質問は4~6日の3日間で、11人が登壇予定。人口減少対策や災害時の行政の対応などについてただす。

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