戦時中の学校生活に驚き 「被爆体験の深化講座」 平和案内人ら学ぶ

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戦時中の体験、暮らしについて話す被爆者ら=長崎原爆資料館平和学習室

 被爆体験について、テーマを絞って語り合う「被爆体験の深化講座」が1日、長崎市平野町の長崎原爆資料館平和学習室であった。2回目の今回は「学校にまつわる話」をテーマに、戦時中に受けた軍国教育や学校での生活を語った。

 長崎平和推進協会継承部会の継承交流班が主催。築城昭平さん(92)ら7人の被爆者が体験を話した後、会場の参加者も自身の体験を語ったり、質問したりして理解を深めた。

 被爆者らは戦時中の生活について「教育勅語を覚えるまで読ませられた」「天皇、皇后の写真がまつられた奉安殿に毎日、最敬礼をするのが決まりだった」などと語った。戦後生活では「校舎が使えず、寺で授業や卒業式があった」「帳面はざら紙で破れやすかったので、進駐軍からきれいな白い紙をもらったことがうれしかった」などと振り返った。

 講座には被爆者や被爆の実相を伝える「平和案内人」ら約40人が参加。被爆者の体験を語り継ぐ「交流証言者」として活動する通信制高校3年の中島麗奈さん(18)は、「聞いたことはあっても詳しく知らない話が多い。戦争のために武道の授業をしていたことなど、当時の子どもが戦争を身近に感じていたことがよく分かった」と話した。