点描 編集後記

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横断歩道で信号待ちをする私たちの横をすり抜けて、小学生の兄弟が自転車で道路を渡って行ってしまった。すぐ後で補助輪付きの自転車にまたがった小さな男の子が号泣していた。「だって赤だから行っちゃダメなんだもん!」。大きいお兄ちゃんたちに遅れまいと一生懸命こいできたが赤信号で置いて行かれたらしい。男の子の傍らを何人かのおとなたちは知らん顔で渡って行った。
商業施設の休憩所から立ち去った母娘。母親が娘に言った小さくて強い声が漏れ聞こえた「いいから!」。二人が座っていたベンチには、ジュースの空き容器が2個置き去りにされていた。
子どもの頃、親や周りのおとなに叱ってもらい、マナーや良識を学んだ。叱られないと分からないおとなでは、子どもに胸は張れない。(友杉)