INC(国際ナッツ・ドライフルーツ評議会):ナッツの摂取増加が高齢者の認知機能低下を防ぐ可能性あり

INC(国際ナッツ・ドライフルーツ評議会):ナッツの摂取増加が高齢者の認知機能低下を防ぐ可能性あり

AsiaNet 81907

レウス(スペイン)、2019年11月28日/PRニュースワイヤー/ --
分子栄養学と食品研究(Molecular Nutrition & Food Research)[1]に掲載されたINC資金提供による最近の研究では、ナッツの多量摂取が高齢者を認知機能低下から守る可能性があることが明らかになりました。

研究チームは、ナッツを多く摂取する食生活が年齢に伴う認知機能低下を防ぐかどうかを3年にわたって調査しました。

イタリアのキアンティに住む高齢者を対象とした代表的集団ベースの研究であるインキアンティ・コホート(InCHIANTI cohort)から、65歳以上の認知症患者計119人が選ばれました。参加者はナッツ非摂取か日常的にナッツを摂取しているか(1日2.9グラム以上)というナッツ摂取に基づいて選ばれました。

ナッツへの暴露は、有効な食物頻度アンケートまたはフェノール成分測定用の分析ツールを用いて研究の初期に測定。また、認知機能低下はミニ・メンタル・ステート検査(Mini-Mental State Examination test)で測定しました。

119人の被験者のうち、ナッツ非摂取グループの28人とナッツ摂取グループの10人、計38人に認知機能低下が見られました。食物マーカーまたは尿中マーカーモデルにより推定されるナッツの摂取は、どちらのケースにおいても認知機能低下を減少させたと考えられます。

バルセロナ大学ICREAアカデミア(ICREA Academia at the University of Barcelona)でフレイルと健全な老化に関する生物医学研究センター(CIBERFES on Frailty and Healthy Aging)グループリーダーを務める主任研究員のアンドレス=ラクエヴァ教授は、次のように語ります。「代謝産物のパネルを使用すると正確で補完的なナッツ暴露の情報が得られ、食物情報で得た結果の裏付けになります」

本研究はINCが支援しました。

国際ナッツ・ドライフルーツ評議会について
INCはナッツとドライフルーツ産業を国際的に統括する組織です。80カ国以上から、800を超えるナッツとドライフルーツ関連企業が会員となっています。世界のナッツとドライフルーツの販売において、全出荷額の85%以上がINCの会員による出荷です。 INCの使命はナッツとドライフルーツ産業における持続可能な発展を促進することです。INCは健康、栄養、統計、食の安全、そしてナッツやドライフルーツに関する国際基準や規則に関する代表的な国際機関です。

[1] Rabassa, M.、Zamora-Ros, R.、Palau-Rodriguez, M.、Tulipani, S.、Minarro, A.、Bandinelli, S.、・・・Andres-Lacueva, C.(2019)。食物および複数の尿代謝マーカーで評価する習慣的ナッツ暴露と高齢者の認知機能低下:インキアンティ研究(Habitual Nut Exposure, Assessed by Dietary and Multiple Urinary Metabolomic Markers, and Cognitive Decline in Older Adults: The InCHIANTI Study)。Molecular Nutrition & Food Research、e1900532。

写真: https://mma.prnewswire.com/media/1036636/Nuts_and_Cognitive_Decline.jpg
ロゴ: https://mma.prnewswire.com/media/1036637/INC_Logo.jpg

プレスお問合せ: 電子メール press@nutfruit.org 電話 +34-977-331-416.

(日本語リリース:クライアント提供)