イマドキの小学生は「忠臣蔵」を知らない… 当たり前が通じない「嘆き」のツイートが話題

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葛飾北斎が描いた歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の十一段目(国立国会図書館蔵)

12月に定番の時代劇といえば―。切腹に追い込まれた主君の無念を晴らすため、47人の男たちが討ち入りに向かう。そう「忠臣蔵」だ。しかし、そんな「当たり前」が通じなくなっているという「嘆き」のツイートが話題となっている。

「『みんな忠臣蔵は知っている?』と聞いてみた。子どもたちのうち、知っていたのは1人のみ」

衝撃のツイートを投稿したのは、国の重要無形民俗文化財「淡路人形浄瑠璃」を受け継ぐ淡路人形座(兵庫県南あわじ市)の人形遣い吉田廣の助さん(48)だ。

廣の助さんは、数年前から淡路人形座を訪れる小学生たちに忠臣蔵を知っているか尋ねている。だが、児童の認知度は年々低下。11月上旬、淡路人形座を訪れた大阪府内の小学生約90人に尋ねた際には、知っていると答えた児童はとうとう1人だけだったという。

廣の助さんは、忠臣蔵を知らない子が増えている要因について、時代劇作品に触れる機会が減っていることを挙げる。

江戸時代に歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」上演の際に作られた番付。「忠臣蔵」は長く日本人に愛されてきた(国立国会図書館蔵)

「以前は年末になると忠臣蔵をテレビ時代劇として放映していました。最近は放送がなくなり、環境が変わってしまったのではないかと思うのです」

淡路人形座では、落語や講談と共演して忠臣蔵を知ってもらう企画を年数回催している。伝統芸能を担う一員として危機感を覚えている廣の助さんは「地道な活動を重ね、分かりやすく知ってもらうしかありません」と言葉に力を込めた。

(まいどなニュース/京都新聞・浅井 佳穂)