特産「堀込せり」、収穫本格化

山形

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セリを束ねて引き抜き、水に漬けて泥を落とす収穫作業=山形市前明石

 おせち料理や鍋物など冬場の食卓に欠かせないセリ。山形市前明石地区では特産の「堀込(ほりごめ)せり」の収穫が本格化している。食事を彩る名脇役を家庭に届けようと生産者は寒さに耐えながら奮闘している。

 同地区での栽培は約70年前に蔵王山系の地下水を利用し始まったという。生産歴約50年の山口和夫さん(75)の田んぼには青々としたセリが一面広がる。山口さんは胴長靴と長手袋を着けて水に入り、束にして引き抜いていく。収穫後は近くのハウスで水洗いをする。

 6人の女性が腰をかがめて木箱に入り、セリに付いた泥を丁寧に洗い流しながら選別していた。木箱を使うのは昔から受け継がれてきたスタイルで、腰を痛めないためという。山口さんは「天気に恵まれて元気よく育った。正月の雑煮や納豆汁にして食べてほしい」とほほ笑んだ。収穫は来年3月末まで続き県内外に出荷される。