パンダみたいなサル撮った

小国の集落で舟山さん

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まるでパンダのように体毛の一部が白いニホンザル(左)と、普通の毛色のニホンザル=小国町中田山崎(舟山小三郎さん提供)

 飯豊連峰の麓にある小国町南部の中田山崎集落で、体毛の一部が白いニホンザルが見つかり、同町片貝の舟山小三郎さん(82)が写真撮影に成功した。サルは胴回りだけ帯状に白い毛が生え、通常の毛色と相まってパンダのような色柄を成している。米沢市で天然記念物「吾妻の白猿」の観察を続ける「白猿会」の縮文夫会長は「白猿とは違うもので、今まで見たことがない」と話している。

 舟山さんが撮影したのは11月21日正午ごろ。自宅そばの田んぼでサルが落ち穂を食べているのを、帰宅途中に車から写真に収めた。

 サルを最初に目撃したのは妻すみさん(80)で、10月初旬のこと。家の近くによく来る30頭ほどの群れの中に、1頭だけ体毛の一部が白いことに気付いたという。それを聞いた舟山さんは当初「半信半疑だった」というが、1週間ほど後に自身も自宅裏の田んぼに出没した“パンダ模様”のサルを目撃した。

 サルの群れは日頃から畑の作物を荒らしに留守を狙って家の近くに来るため、舟山さんは帰宅のタイミングでいつでも撮影できるようカメラを車に積んで好機を待った。約1カ月半後、やっと写真をものにしたといい「チャンスを待って、ついに写真に撮れてうれしい」と満足げに話す。

 このサルの話を聞いた縮会長も早速、小国町へと向かい11月29日午前8時半ごろ、白い毛が交じったサルの姿を遠巻きに確認。雪が降り始める悪条件ながら、何とか動画の撮影に成功した。「5、6歳のサルだろう。よく見ると白い毛は右胴回りにかけてのみ。左は普通の体毛なので、より珍しい」と話した。

 「吾妻の白猿」の遺伝子解析に取り組む山形大の小酒井貴晴教授は「白猿は全身の毛が白いため同類ではないようだ」とした上で、部分的に白くなる要因としては「何らかの理由でその部分だけ色素を作る細胞がなくなった可能性がある」と分析。「遺伝子の変異であれば今後、同じ群れに生まれてくる子孫にも、同じまだらが見られるかもしれない」と話した。