強打のムスターカスがレッズへ 4年6400万ドルで契約合意

打線の強化を目指すレッズが通算182本塁打の実績を誇るスラッガーの獲得に成功した。日本時間12月3日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、レッズはフリーエージェントの内野手、マイク・ムスターカスと4年6400万ドルで契約合意。レッズの三塁には今季49本塁打のエウヘニオ・スアレスがおり、ムスターカスは本職の三塁ではなく、二塁手として起用される見込みだ。

現在31歳のムスターカスは、今季ブリュワーズで143試合に出場して打率.254、35本塁打、87打点、OPS.845をマーク。ロイヤルズ時代の2015年と2017年に続き、自身3度目のオールスター・ゲーム選出を果たした。直近3シーズンで平均34本塁打、OPS.817を記録しているムスターカスだが、過去2年はいずれもフリーエージェント市場で単年契約しか得られず、「三度目の正直」で念願の複数年契約を手に入れた。

2011年にロイヤルズでメジャーデビューを果たしたムスターカスは、2014年から2年連続でワールドシリーズの舞台を経験し、2015年には正三塁手としてワールドシリーズ制覇に貢献。2017年オフにフリーエージェントとなったあと、単年契約でロイヤルズに残留し、2018年途中にブリュワーズへトレードされ、オフにフリーエージェントとなって単年契約を結んで今季もブリュワーズでプレイした。

レギュラー内野手のホゼ・ペラザがノンテンダーFAとなったことにより、レッズは一塁にジョーイ・ボットー、二塁にムスターカス、三塁にスアレス、遊撃にフレディ・ギャルビスを置く布陣で来季の開幕を迎える可能性が高い。今季球団新記録の227本塁打を放ちながらも、前年から微増の701得点に留まったレッズは今オフ、打線の強化を目指しており、ヤスマニ・グランダル(ホワイトソックスと契約)の獲得には失敗したものの、左打ちのスラッガーを打線に加えることに成功した。

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