歴史さんぽ 八十 福岡劇場(福岡東映) ―上福岡3丁目―

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娯楽が今ほど多くなかった昭和30年代、市内に「福岡劇場」という映画館がありました。上福岡駅から中央通りを東に進んだ、上福岡3丁目付近です。旧大井村にあった大井市場の建物を移築して映画館にしました。
昭和37年の記録には、広さ70坪で192席、立見を入れると219人とあります。霞ケ丘団地や上野台団地が建設され人口が急増し、福岡村が福岡町へ移行する時期にあたります。
周辺の村からの見学客も多く、「昭和30年代に石原裕次郎主演『嵐を呼ぶ男』(日活)や『明治天皇と日露大戦争』(新東宝)を亀久保地区から家族で見に行った」、「昭和35年ごろ劇場近くに住み、小学校5~6年生だった当時、休日に友人と『ナショナルキッド』(東映)や『遊星王子』(東映)などを見た」と聞きます。料金は約100円。館内は土間で、現在の映画館よりも簡単な椅子があり、壁の節穴から差し込む光が埃などに反射していたのが印象的だったとか。2~3本立ての映画を真剣に見ていたそうですが、家で白黒テレビを購入すると、映画館に行くことが減ったようです。
大井郷土資料館では、12月8日(日)まで特別展「ふじみ野150年~明治から平成まで~」において福岡劇場に関する資料も展示しています。ぜひご覧ください。

◆大井郷土資料館
ACCESS
・大井中央2-19-5
・ふじみ野駅西口から東武バス「大井循環」行きで「文京学院大学前」下車徒歩1分
・循環ワゴンDコース「大井図書館前」下車徒歩0分
・午前9時30分~午後4時30分(第2・4・5月曜日と年末年始を除く)