マーリンズがビヤーを獲得 オリオールズとトレード成立

日本時間12月3日、マーリンズはオリオールズのトレードが成立したことを発表し、マイナーの左腕、イーストン・ルーカスとの交換でジョナサン・ビヤーを獲得した。ビヤーは先日、オリオールズによってウエーバーに置かれていたが、ノンテンダー・デッドラインを迎えたこの日、フリーエージェントとなる直前でマーリンズへの移籍が決定した。

現在28歳のビヤーは、今季オリオールズで全162試合に出場し、打率.274、24本塁打、73打点、40盗塁、OPS.792の好成績をマーク。20本塁打&40盗塁をクリアしたのは、メジャー全体でビヤーだけだった。ブリュワーズ時代の2016年に62盗塁で盗塁王のタイトルを獲得するなど、同年から4年連続で10本塁打以上&20盗塁以上を記録しているビヤーだが、年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は今季の482.5万ドルから大幅な昇給(移籍情報サイト『MLB Trade Rumors』の予想では1040万ドル)が予想されており、オリオールズが再建期間中ということもあって、チーム事情に合わない戦力と見なされていた。

打線の長打力アップが今オフの最優先課題となっていたマーリンズは、ヘスス・アギラーとビヤーの獲得により、内野の攻撃力アップに成功。ニール・ウォーカー、マーティン・プラド、スターリン・カストロらがチームから抜けているが、アギラーとビヤーはオールスター級の実力者であり、退団した選手たちの穴を埋めて余りある存在だ。なお、二塁には有望株のイサン・ディアスの抜擢を予想する声もあり、ビヤーは三塁や外野で起用される可能性もあるという。

一方、オリオールズへ移籍するルーカスは今年のドラフトでマーリンズから14巡目指名を受けてプロ入りした23歳の左腕。今季はルーキー級とA級ショートシーズンで13試合(うち9先発)に登板して34回2/3を投げ、1勝2敗、防御率3.63、41奪三振をマークした。

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