ツインズ・クルーズが最優秀指名打者に選出 今季41本塁打

日本時間12月3日、今季の最優秀指名打者賞(エドガー・マルティネス賞)の受賞者が発表され、ネルソン・クルーズ(ツインズ)がマリナーズ時代の2017年に続いて自身2度目の受賞となった。39歳のクルーズは、ツインズに加入した今季、打率.311、41本塁打、108打点、OPS1.031という見事な活躍を見せ、シルバースラッガー賞を受賞し、MVP投票でも9位にランクインしていた。

ツインズのロッコ・バルデリ監督よりも年上のクルーズは、39歳となった今季も全く衰えを見せず、左手首痛による2度の戦線離脱があったにもかかわらず、自身4度目のシーズン40本塁打、同じく自身4度目のシーズン100打点、自己ベストのOPS1.031をマークする素晴らしい活躍を披露。史上最多の307本塁打を放ったツインズの重量打線の軸として、見事な働きを見せた。

ツインズの選手が最優秀指名打者に選出されるのは、1991年のチリ・デービス、1996年のポール・モリターに続いてクルーズが3人目であり、モリターもクルーズと同じ39歳のシーズンでの受賞だった。記者などによる投票では今季48本塁打で本塁打王のタイトルを手にしたホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)との争いとなったが、打撃成績の各部門でハイレベルな数字を残したクルーズに軍配が上がった。

41本塁打と108打点は指名打者としての球団記録となり、OPS1.031は500打席以上の打者ではMVPを受賞した2009年のジョー・マウアーと並ぶ球団タイ記録。39歳以上で40本以上の本塁打を放ったのは、ハンク・アーロンとバリー・ボンズに次いでクルーズが史上3人目である。また、過去6シーズンの平均本塁打数は37本となっており、2010年代に放った346本塁打はメジャー最多の数字である。

来季の契約は年俸1200万ドルの球団オプションとなっていたが、オフシーズン序盤にツインズはこのオプションを迷わず行使。40歳となる来季も打線の中心としての活躍が期待される。

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