ツインズが今季25本塁打のクロンをノンテンダーFAに

年俸調停権を有する選手に対して来意の契約を提示する(テンダーする)期限となった日本時間12月3日、ツインズは今季25本塁打を放ったC.J.クロンに対して来季の契約を提示しなかった。これによりクロンはノンテンダーFAとなり、フリーエージェント市場で新天地を探すことになった。

現在29歳のクロンは、昨オフにレイズからDFAとなり、ウエーバーでツインズに加入。今季は125試合に出場し、打率.253、25本塁打、78打点、OPS.780をマークした。しかし、打率.266、17本塁打、54打点、OPS.821を記録した前半戦に対し、後半戦は右手親指の故障の影響もあって打率.229、8本塁打、24打点、OPS.700と低迷。シーズン終了後には右手親指の手術を受けた。年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は今季の年俸480万ドルから770万ドル前後への昇給が予想されており、ツインズは金額に見合う働きが期待できないと判断してノンテンダーFAとすることを決断したようだ。

空席となった一塁には、三塁守備で安定感を欠くミゲル・サノーがコンバートされる可能性がある。しかし、ロッコ・バルデリ監督はサノーの守備面での最大の武器は肩の強さであると考えており、サノーの守備面での努力を高く評価していることから、サノーを三塁手として起用し続けると見られている。ユーティリティ性が最大の魅力であるマーウィン・ゴンザレスを一塁に固定する可能性も低く、クロンの穴を埋める一塁手の補強に動くことになるだろう。

フリーエージェント市場にはハウィー・ケンドリック、エリック・テームズ、ミッチ・モアランドといった一塁手がおり、これらの選手の短期契約での獲得が第一の選択肢となりそうだ。また、三塁手市場が充実していることを考えると、サノーを一塁へ本格的にコンバートし、アズドゥルバル・カブレラやトッド・フレイジャーといった三塁手を獲得することが検討されるかもしれない。

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