トレードが噂されるパイレーツ・マーテイ 希望は勝てるチーム

パイレーツからトレードで放出される可能性が取り沙汰されているスターリング・マーテイは優勝争いをできるチームへの移籍を希望しているようだ。マーテイはドミニカ共和国でのインタビューのなかで「もしトレードされるなら、ワールドシリーズ制覇を狙えるチームに行きたいね」と自身の希望を明言した。

ドミニカ共和国のスポーツ記者であるエクトル・ゴメスによるインタビューのなかで、メッツへ移籍する可能性について問われたマーテイは、優勝争いをできるチームへの移籍を希望していることを明言。そのうえで「メッツは優勝争いができる位置にいると思う。そういうチームでプレイできるのは光栄だね」とメッツへの移籍に対して前向きな姿勢を示した。ただし、「もしトレードが起こらなければ、僕は一生懸命プレイして自分の全てをこのチームに捧げるよ」とも語っている。

ベン・チェリントンを新GM、デレク・シェルトンを新監督に迎えたパイレーツは、今オフ以降どのようにチーム作りを進めていくかについて、姿勢を明確にしていない。しかし、現在のチーム状況を考えると、来季すぐに優勝争いに加わるのは難しく、市場価値の高い主力選手をトレードして若手有望株を獲得し、チーム再建を行う可能性が高いと見られている。

走攻守全てを高いレベルで兼ね備え、比較的安価で来季から2年間保有できるマーテイの市場価値は極めて高いものの、フリーエージェント市場に有力な中堅手が不足していることもあり、多くの球団がマーテイ獲得に乗り出すと見られる。メッツのほかにも中堅手の補強を必要としているチームは少なくなく、パイレーツがマーテイをトレードに出すのであれば、熾烈な争奪戦が繰り広げられそうだ。

マーテイは現在31歳で、今季は132試合に出場して打率.295、23本塁打、82打点、25盗塁、OPS.845をマーク。来季の年俸は1150万ドル、2021年の契約は年俸1250万ドルの球団オプションとなっている。

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