鷹の左腕川原が700万円増の1200万円でサイン 来季は「50試合は投げたい」

契約更改を行ったソフトバンク・川原弘之【写真:藤浦一都】

今年3月に支配下選手に復帰、19試合に登板して防御率2.66だった

 ソフトバンクの川原弘之投手が3日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い700万円アップの年俸1200万円でサインした(金額は推定)。

 川原は開幕直前の3月26日に育成から支配下に復帰。左肩や左肘の故障で2015年に育成契約となって以来、長く苦しいリハビリに耐えてきた。今季は19試合に登板して勝敗はつかず1ホールドを記録。防御率は2.66だった。

 28歳の川原にとって1軍で活躍しての契約更改交渉は実質初めて。「本当に緊張していて、あまり覚えてないです。球団からは『ケガとかいろいろあったけど、よくここまで戻って来れたね』と言ってもらえました」と笑顔を見せた。

 「正直、もっと頑張れたという思いはある」としながらも「復帰登板は足が震えました。でも、一番印象に残ったのは開幕セレモニーで名前を呼ばれて出ていった時の歓声です」とファンの温かさに改めて感謝した。
 
 来季は「嘉弥真さんやモイネロに追いつき追い越せるように頑張りたい。50試合は投げたいです」と語る。そのために「安定感を出していけるように。まずはケガをしないようにしっかり身体を作って、技術的にもレベルアップしたい」と意気込んだ。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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