フィリーズがフランコとヘルナンデスをノンテンダーFAに

日本時間12月3日、メジャーリーグはノンテンダー・デッドラインを迎え、フィリーズは2015年から5年間にわたって内野のレギュラーを担ってきたマイケル・フランコとセザー・ヘルナンデスをともにノンテンダーFAとした。ディディ・グレゴリアスの獲得やジーン・セグーラのコンバートの可能性が取り沙汰されており、来季のフィリーズ内野陣は一塁のリーズ・ホスキンスを除いて顔ぶれが一新されることになりそうだ。

現在27歳のフランコは、強打の大型三塁手として期待されながらも伸び悩みが続いており、大方の予想通りにノンテンダーFAとなった。メジャー6年目となった今季は、123試合に出場して打率.234、17本塁打、56打点、OPS.705という平凡な成績。来季が年俸調停2年目のシーズンとなり、獲得したチームは2年間保有可能である。

一方のヘルナンデスは、メジャー通算出塁率.352を誇り、今季も不動のレギュラーとして161試合に出場していた。しかし、OPSは一度も.800を超えたことがなく、2016~2018年に平均.366をマークしていた出塁率も今季は.333まで低下。年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は1100万ドル前後への昇給が予想されており、フィリーズはその資金を他の補強ポイントに回すのがベターと判断したようだ。

MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、フィリーズがグレゴリアスとジョシュ・ドナルドソンの代理人と連絡を取り合っていることを伝えている。正遊撃手のセグーラが攻守両面で精彩を欠いたため、グレゴリアスの獲得に成功すれば、グレゴリアスを遊撃に置き、セグーラを二塁ないし三塁へコンバートすることになるだろう。そのうえで正三塁手としてドナルドソンまたはアンソニー・レンドンの獲得に成功すれば、セグーラは二塁に入り、スコット・キンガリーが中堅に回ると見られる。

チームの内野を長年支えた2選手の放出を決めたフィリーズは今オフ、どのような補強を見せるのだろうか。

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