中村フー(ヘンダーソン)- 芸人の飲み会ってこんな感じ!? 『フーちゃんベロベロNight!!』

ルームシェア発の『フーちゃんベロベロNight!!』

——『フーちゃんベロベロNight!!』いつも楽しく見させて頂いてます。

中村:僕ね、正直ベロベロナイトやってもなにも覚えてないんですよ。毎回。ほんまにベロベロになってるんで。最初の回でみんなにヤバかったよみたいなこと言われたんで、怒られるんちゃうかなと思いながら毎回来てます…。

——とんでもない! 終始ハッピーでとても楽しいイベントです。

中村:最初の回でマルセイユ別府と、吉田たちゆうへいとkento fukayaが一緒で、最終的にもうみんなベロベロに酔ってて、「大丈夫か!? このイベント…」ってなったんですけど。みんな楽しいイベントやったからまたやりたいですって言ってくれたんで、今でも楽しくできてます。

——どういうきっかけでイベントを始めたんですか?

中村:もともと、芸人仲間とルームシェアをしていたんですけど、その時代に飲みながら喋る配信をしてて。そこで勝手に『フーちゃんベロベロNight!!』って言って、当時僕がめっちゃお酒弱かったんでトイレに吐きに行ったら、終了~! みたいなんで終わるっていうのをやってたんです。それで以前ロフトに他のイベントで来たときに声をかけてもらって…っていう感じです。

——ロフトでのベロベロナイトはどういうコンセプトなのでしょうか?

中村:1回目だけはトーク内容とか考えてたんですけど、そうじゃなくて、芸人が本当にただ居酒屋で飲んでるところを見てほしいなと思ってこの形になりました。お客さんもその方がレア感があるみたいで。

——一緒にやるメンバーはご自身で決めてるんですか?

中村:僕が決めてて、もちろんお酒が好きな人を呼んでます。1回目にマルセイユ別府が1杯目でテキーラいって、じゃあみんな飲もうかみたいな流れになって、それがちょっと恒例になってしまってますよね。

——テキーラとか普段は飲まなさそうですよね。

中村:はい、そんなに得意じゃなくて、正直1杯目もきついんですよ。その後もいろいろ挟んでから、またテキーラを飲んで…飲みたくないんです(笑)。

——相方の子安さんとは2人で飲んだりしますか?

中村:打ち合わせがてらに1回、2人で飲むかってなって、そしたら恥ずかしくて酔わないと喋れんからめっちゃ飲んで2人ともベロベロになってしまったんですよ。そしたらなぜか同期のジソンシン下村が僕に冷たいっていう話になり、電話して今すぐ来いって呼び出したんです。ほんで下村とめちゃめちゃ言い合いして、また仲良くなって、なんやこれって思って…。そっからもうコンビでは飲まんってなりました(笑)。めっちゃ前の話なんで、今は笑い話ですけど。

——普段から芸人仲間とよく飲むのですか?

中村:そうですね。それこそベロベロナイトに出た芸人はよく飲んでますね。ジソンシン下村もそうですし、前回来てくれてたデルマパンゲの広木とかもよく飲みますね。僕めっちゃ気使いなんで、後輩とかだと飲んで楽しませてあげんとっていうのがあって、バーッて飲んでしまうんですよ。先輩とかは気張ってそんな酔わないんですけど。

——イベントには後輩もゲストで来てますよね。

中村:ツートライブたかのりや、フースーヤの田中ショータイムとか、令和喜多みな実の河野とか。みんなお酒好きなんで、一緒に飲んでて楽しいのでね。

——毎日飲むんですか?

中村:ほぼ毎日飲んでて、家でも飲みます。氷結のストロングがめっちゃ好きです。あれめっちゃ酔うんですよ。ロング缶2本いって、最後ハイボールの9%を飲みます。

中村フーは男前が好き!?

——影響を受けた芸人さんはいますか?

中村:僕、めっちゃお笑い好きやったんですよ。それこそ超合金でFUJIWARAさんとか見てましたし、中学生の頃はbaseよしもとのファンクラブに入ってて、よく観に行ってました。

——かなりのお笑い好きだったんですね。

中村:はい。キングコングさんとロザンさんとランディーズさんでやってたWEST SIDEっていうグループのCDも買ってましたし、マンスリー吉本も集めてました。可愛いので特にロザンの菅さんが好きでした。ファンの女の子みたいな感じでした(笑)。

——実際、自分がお笑いをやる側になって、そういう方々と直接お会いしますよね。

中村:いまだに緊張するんですけど、菅さんと飲ましていただいた時は、テレビの前とは違うアツい部分を感じました。当たり前なんですけど可愛いだけじゃないんや、見た目やキャラだけじゃこの世界ダメなんやっていう自分への戒めみたいなのはありましたね。

——ヘンダーソンはどうやって結成されたんですか?

中村:もとは同級生と別のコンビを組んでて、NSCを卒業して1年くらいで解散してから、ジソンシンの酒井くんと組んでたんですけど、僕も若かったのでむちゃくちゃプライドが高くて、喧嘩別れみたいなことをしてしまったんですよ。ちょうどその頃に子安さんも解散してたので、僕から一緒にやろうかって誘いました。

——どうして子安さんを誘ったんですか?

中村:やっぱり顏も男前やったんで…僕男前が好きなんですよ。アイドルとかもめっちゃ好きです。ジャニーズさんとか。

——どういう目線ですか(笑)。

中村:ほんまにかっこいいな、生まれ変わったらジャニーズに入りたいなっていう感じですね。男前が好きなのでお世話になってるトット多田さんとか、今でも目を合わせて喋るのとか緊張するくらい男として良いですね。

——男前好きが、芸人としての活躍に活かされてそうですよね。

中村:塩顔の方も好きなんで、星野源さんもめっちゃ好きなんですよ。あの人の映像見て研究させてもらってるんですけど、ほんと笑顔っていいなって思いますね。舞台に出ていく時とかも、ちゃんと笑って出ようって思います。営業とかだと客層も幅広いので、それだけでウケが全然違うと感じますね。

ヘンダーソンのこれまでとこれから

——ヘンダーソンのネタはどちらが考えているんですか?

中村:枠は僕が考えて…って感じです。前は僕が一人で考えてたんですけど、毎週ネタ見せでダメ出しとかあるとどんどん自信がなくなってきて、毎回、「これどう?」 って聞かないと無理になってしまったんです。今は毎回、子安さんが居てくれて、僕が考えたものをジャッジしてもらってます。

——東京と大阪でウケの違いは感じますか?

中村:ウケというか、東西の違いでいうと、大阪はネタで評価されないとダメですね。賞レースもちゃんと出て結果を残して認められるのが必要で、対して東京はいろんな売れ方があって幅広いなと思います。どっちが良いとかはないんですけど。

——石焼き芋のネタで、メディアに出始めた時の感触を教えてください。

中村:歌ネタを狙って作ったわけではなく、たまたまそれがSNSとかで広がった感じです。もちろん面白いと思ってましたけど、あの広まり方はサイクルが早いのはわかってて、あとは自分たちがどんだけそれで頑張れるか分からんかったんで、量産はしなかったです。歌ネタのイメージもついてしまうので、あえてあんまりやらないようにはしました。営業とかで良いつかみにはなりますけど、やっぱり漫才とかトークで認められたいっていう気持ちはありますね。

——コンビとしての今後の目標はありますか?

中村:先輩、後輩、同期関係なく誰からも愛される芸人になりたいっていうのはずっと思ってます。もちろん芸人以外のみんなにも、「ヘンダーソン見とったら楽しいな」って思ってもらいたいです。M-1優勝とかももちろん大事ですけど、人間性を愛されるような、芸人同士でも、「ヘンダーソンとおったら楽しいな」って思ってもらいたいです。

——近々のリアルな、裏テーマ的な目標も知りたいです。

中村:僕らボケとツッコミがあんまはっきりしてないんですよ。だからボケツッコミ関係なく、自然な状態で一番おもしろいなって自分たちで思えるようなコンビになりたいですね。例えば、ブラマヨさんみたいに作りこみすぎてなく、喋ってた延長線上でネタができるみたいな。僕らはあんまり器用じゃないんで、そういうのは憧れます。

——東京の芸人さんで気になってる方はいますか?

中村:後輩で放課後ハートビートっていうコンビのHIWAっていう子がいるんですけど、ほんまに腹抱えて笑いました。1回だけライブで一緒になったんですけど、計算されてなくて人柄が面白い感じで、可愛げもあって、絶対悪い子じゃないやろうなっていう。一生懸命なのが面白かったですね。出川哲朗さんやダチョウ倶楽部の上島さんみたいに、自然でみんなに愛される感じの人が好きなんで、僕の琴線に触れたんだと思います。

——最後に『フーちゃんベロベロNight!!』に興味のある方に向けて一言お願いします。

中村:居酒屋で飲んでる感じで、エロトークとかアツい話とか、ここだけで出来る話をするので、芸人が全てを思う存分喋る飲み会を見てください。お酒好きの芸人の素顔みたいなのを楽しんでもらえたらなって思ってます。あとはゲストが毎回変わるのでそこは期待しといてください!

※次回のイベントは2020年1月の深夜を予定しています

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