ORC機体老朽化 1機目中古、2機目リースで更新か 運行体制検討

ORC「ボンバルディア式DHC―8―201型」(写真はイメージ)

 定例長崎県議会は3日、一般質問が始まり、4人が登壇。県は、オリエンタルエアブリッジ(ORC)が所有するボンバルディア機2機の更新に関し、調達方法が未定の2機目について同社がリースを検討していることを明らかにした。坂本智徳議員(自民)の質問に、柿本敏晶企画振興部長が答えた。
 ORCに出資している県によると、同社が所有する2機は、39人乗りボンバルディアDHC8-Q200型で既に製造が中止されている。2001年と02年にそれぞれ同社路線に就航した。機体の老朽化に伴い、1機は来年3月、購入する同機種の中古機に更新し、4年程度使用する予定。2機目も来年度末には更新時期を迎える。
 一方、10月25日にORCなど地域航空3社と全日本空輸、日本航空が共同運航や部品の共同調達などを進めるための事業組合を設立。参加する他社が導入している欧州の航空機メーカー、ATR社の機材などへの統一が検討されるという。
 今後、ATR社の機材などを導入するには、パイロットの訓練などに約3年の準備期間が必要とされることから、柿本部長は「暫定的な運航体制として、2機目はリースも含めて検討する」とした。リースの場合、どの機種を採用するかは未定という。

© 株式会社長崎新聞社