農林専門職大、新庄に設置へ

知事表明、大学校敷地内に23年開学めざす

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 県が開設に向けた検討を進める4年制の農林系専門職大学について吉村美栄子知事は3日、新庄市の県立農林大学校敷地内に設置し、2023年4月の開学を目指すと表明した。大学の教育理念などを定めた基本構想も同日策定。県直営の県立大学とし、農林大学校を付属校と位置付けて一体的に運営する。

 開会した県議会12月定例会の議案説明で明らかにした。県農政企画課によると、農林大学校の校舎東側にある旧学生寮を解体した上で専門職大学の校舎を整備する計画。設置場所の選定は同大学校などの教育実績や既存施設の有効活用のほか、最上地域から強い要望があり、運営に地域一丸となって協力する意向が示されたことなども踏まえた。

 吉村知事は説明で「専門職大学が『やまがた創生』につながるよう全力で取り組む」と決意を述べた。

 基本構想によると、育成する人材には▽将来を見通した経営ができる▽消費マーケットを見据えた需要・市場開拓ができる▽高度で先進的な生産技術を持つ―などを掲げた。1学年は40人程度を見込み、今後、カリキュラムや学部などを盛り込んだ基本計画を策定する。

◇専門職大学 今年4月施行の改正学校教育法で設置が可能となった。従来の大学と専門学校の長所を取り入れながら、理論に裏付けられた高度な実践力などを身に付けた即戦力の育成を目指す。農業や情報、観光などの分野で開設が期待されている。県内では、学校法人赤門学院(仙台市)が飯豊町で電気自動車を中心とした技術者を育成する「モビリティシステム専門職大」を21年4月に開学できるよう文部科学省に認可申請している。