ポスティングでメジャー挑戦の広島・菊池 30球団との交渉解禁

日本プロ野球の広島東洋カープからポスティング・システムを利用してメジャーリーグ移籍を目指している菊池涼介は、日本時間12月3日に全30球団との交渉が解禁された。この29歳の二塁手とメジャー各球団の交渉期限は日本時間2020年1月3日午前7時となる。MLB公式サイトでも菊池のメジャー挑戦について伝えている。

同サイトは、菊池について「守備のスペシャリストとして知られている」と紹介。今季は広島で138試合に出場して打率.261、36二塁打、13本塁打、出塁率.313、長打率.406をマークし、2012年に22歳でデビューしてからの8シーズンで通算打率.271、出塁率.315、長打率.391を記録していることも伝えている。

今オフは、フリーエージェント市場に多くの二塁手がおり、ジョナサン・スコープ、ジェイソン・キプニス、ブライアン・ドージャー、スターリン・カストロなどレギュラー級の選手も多い。このほか、ウィルマー・フローレス、エリック・ソガード、ベン・ゾブリストらも名を連ねており、フィリーズからノンテンダーFAとなったセザー・ヘルナンデスも市場に加わった。同サイトは「市場に二塁手が多いことは、菊池が所属先のチームを見つける際に多くの競争があることを意味する」と記しているが、メジャーでの実績があるレギュラー級の二塁手が市場に多く名を連ねていることを考えると、菊池がレギュラー待遇の契約を得るのは難しいかもしれない。

また、同サイトは「菊池は今オフ、メジャーへ移籍する可能性のある日本人選手のうちの1人である」とし、菊池と同様にポスティング・システムを利用してメジャー移籍を目指す横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智と読売ジャイアンツの山口俊、海外FA権を行使した埼玉西武ライオンズの秋山翔吾の名前も紹介。筒香については「パワフルなバッティングの左翼手」、秋山については「日本での9シーズンでOPS.829を記録している」と言及している。

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