メッツがスミス含むパッケージで高額年俸選手放出を目指す

メッツでは、ピート・アロンゾが完全に正一塁手の座を手中に収めたことにより、2013年ドラフト全体11位指名の若きスラッガー、ドミニク・スミスが余剰戦力となっている。シーズン中から放出の可能性が取り沙汰されていたスミスだが、メッツは今オフ、ジェッド・ラウリーやジューリス・ファミリアといった期待外れの高額年俸選手とのセットでスミスを放出することを検討しているようだ。

2017年のメジャーデビュー後、苦戦が続いていたスミスだが、今季は自己最多の89試合に出場して打率.282、11本塁打、25打点、出塁率.355、OPS.881をマーク。左足のストレス反応により7月下旬でシーズンを終えてしまったものの、メジャーへの着実な適応を示したシーズンとなった。しかし、スミスが守ることのできる一塁と外野の両翼はすでにポジションが埋まっており、余剰戦力となっているのが現状。あと5年保有できることからトレードの駒としての価値は非常に高く、メッツはスミスとのセットで高額年俸選手を引き取ってもらいたいと考えているようだ。

MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、メッツが放出したいと考えている高額年俸選手はラウリーとファミリアの2人である。今季のラウリーは、相次ぐ故障によりわずか9試合にしか出場できなかった。契約は残り1年900万ドルとなっている。一方のファミリアは、66試合に登板したものの、防御率5.70、WHIP1.73という大乱調。こちらは2年2200万ドル(各年1100万ドル)の契約が残っている。ローゼンタールによると、メッツはこの両者のどちらかとスミスをセットにしてトレードで放出したいと考えているという。

着実に成長し、あと5年も保有できる24歳のスミスは、各球団にとって非常に魅力的な存在である。獲得に興味を示すチームは少なくないことが予想されるため、メッツがうまく交渉をまとめられるか注目したい。

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