ジャイアンツが今季58二塁打のカステヤーノス獲得に興味

ニコラス・カステヤーノスは今季途中にタイガースからカブスへ移籍し、移籍後の51試合でOPS1.002をマークした。カブスはカステヤーノスとの再契約に興味を持っていることが報じられているが、そのカブスでGM補佐を務めていたスコット・ハリスは先月、ジャイアンツの新たなGMに就任。そして、ジャイアンツもカステヤーノスの獲得に興味を示しているという。

今季2球団合計で151試合に出場して打率.289、58二塁打、27本塁打、73打点、OPS.863をマークした27歳のカステヤーノスには、現時点でカブスとジャイアンツのほか、ホワイトソックスとマーリンズも興味を示していることが報じられている。カステヤーノスに対する需要は、来週サンディエゴで開催されるウィンター・ミーティングで明確になると見られている。

ジャイアンツがカステヤーノスの獲得を狙う理由としては、ハリスがカステヤーノスのカブスでの活躍を目にしていること以外にも、いくつかの理由が挙げられる。まずは、ファーハン・ザイディ野球部門社長がフリーエージェントの選手を適切な年齢で獲得する方針であることだ。昨オフ、ジャイアンツは再建期であるにもかかわらず、ブライス・ハーパー(フィリーズ)の獲得に乗り出していた。カステヤーノスもまだ27歳であり、球団の中長期的な契約に組み込むことのできる選手である。

また、カステヤーノスが右打者であることも、ジャイアンツのチーム事情にフィットする。ケビン・ピラーをノンテンダーFAとしたことにより、ジャイアンツの来季のレギュラーに予定されている外野手3人(マイク・ヤストレムスキー、スティーブン・ダガー、アレックス・ディッカーソン)はいずれも左打者となった。右打ちの外野手を獲得するのは理想的な補強と言える。

さらに、ジャイアンツは左翼手が今季メジャーワースト2位のOPS.673に終わるなど、外野手の打撃力アップが急務となっている。27歳と若く、右打者であり、打線の中軸としての働きを期待できるカステヤーノスは、ジャイアンツのニーズを見事に満たしており、ジャイアンツとしては是が非でも手に入れたい選手だろう。

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