ヤンキース、ドジャースなどがストラスバーグ獲得に動く

2009年のドラフト全体1位指名選手であるスティーブン・ストラスバーグは、2019年のナショナル・リーグ最多勝&ワールドシリーズMVPという実績を引っ提げて、残り4年1億ドルの契約を破棄してフリーエージェントとなった。今オフのフリーエージェント市場において、ゲリット・コールとともに最大の目玉投手と目されており、すでにヤンキース、ドジャースなど複数の球団が獲得に興味を示していることが報じられている。

ヤンキースは日本時間12月5日にストラスバーグとの面会の場を設ける予定となっている。ただし、ヤンキースの本命はコールであると見られており、ヤンキースがストラスバーグの獲得をどれくらい真剣に検討しているかは不透明だ。コール争奪戦の状況次第では、ヤンキースがコールからストラスバーグにメイン・ターゲットを変更する可能性があると指摘する関係者もいる。

また、ロサンゼルス・タイムスのホルヘ・カスティーヨによると、ドジャースはアンソニー・レンドン、ストラスバーグとの面会の場をすでに設けたようだ。ドジャースは柳賢振(リュ・ヒョンジン)とリッチ・ヒルがフリーエージェントとなり、先発投手の補強が必要となっている。フリオ・ウリアス、ロス・ストリップリング、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンなど、チーム内にも先発候補は多数いるものの、これらの投手のうち何人かをリリーフで起用する構想もあり、エース級の先発投手の獲得を検討していると見られる。

さらに、ストラスバーグとレンドンの引き留めを目指すナショナルズは、レンドンよりもストラスバーグのほうが引き留められる可能性が高いと感じているようだ。ただし、ジ・アスレチックのブリット・ギローリは「ナショナルズには代役となる三塁手がおらず、レンドンを失うほうが大きな損失となる」として、レンドンとの再契約を優先すべきであると主張している。

パドレスもオフシーズン当初からストラスバーグ獲得に興味を示していたチームの1つだが、ジ・アスレチックのデニス・リンによると、パドレスは今オフ、大物先発投手に大金を投じる意思はないようだ。リンは「パドレスはトップクラスの先発投手の獲得にはそれほど興味を示していない。その代わりにブルペンに複数の投手を加えることを検討している」と伝えている。

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