新酒の完成知らせる酒林

寒河江の酒蔵で製作

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新酒の完成を知らせる酒林作りが進められている=寒河江市・千代寿虎屋

 酒蔵の門前などに掲げて新酒ができたことを知らせる「酒林(さかばやし)」作りが寒河江市の千代寿虎屋(大沼寿洋社長)で進んでいる。蔵人が杉の葉を使って球形に整え、7日に行う神事「初槽(はつふね)の儀」でお披露目する。

 酒林作りは江戸時代に始まったとされる。新酒の完成を伝え、杉の葉が次第に茶色に変わる様子が、搾った酒の熟成を表しているという。大きいもので直径約90センチ、小さいもので約45センチと、三つを手作りしている。担当する蔵人の渡辺厚さん(56)は「酒林ができると新酒への期待が高まる」と話し、針金製の芯に杉の葉を挿し込んでいた。

 初槽の儀は新酒完成を祝う神事で7日午前8時半から同社前で行い、引き続き新酒と甘酒を振る舞う。大沼社長は「無事に新酒ができて喜ばしい。華々しい香りと米の甘みを感じられる酒になった」と話している。