「教員たちに容赦しない」イチロー氏の草野球“完封”デビューにMLB公式も注目

“草野球デビュー”を果たしたイチロー氏【写真:橋本健吾】

131球の熱投で6安打16奪三振の完封勝利、打っても4打数3安打1打点の活躍

 今年3月に現役引退し、現在はマリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏の“草野球デビュー”にMLB公式も注目している。イチロー氏は12月1日にほっともっとフィールド神戸で“草野球デビュー”。友人らと結成した「神戸智弁」の一員として智弁和歌山高の教職員チーム「和歌山智弁」と対戦。9回を1人で投げ抜き、131球の熱投で6安打16奪三振の完封勝利を飾った。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は、「この将来の殿堂入り選手は地方の教員たちを負かし、容赦はしない」との見出しで特集。46歳の元メジャー外野手が、一般人を相手に圧倒する姿に「プロスポーツ選手たちの信じられない才能がどれほどのものか。外野の立場からそれを実感するのは難しい」と驚愕している。

 イチロー氏は現役時代にメジャー通算3089安打、日米通算4367安打など数々の大記録を残し、人々を驚かせてきた。記事ではプロのアスリートは「常日頃から我々を驚かせる」存在であるとしつつ、「しかし、実際彼らはどれほど(一般人よりも)優れているのだろうか?」と疑問を呈している。テレビや球場で観ると、そのハイレベルなプレーに慣れてしまいがちだが、「彼らの偉大さを本当に実感するためには、彼らが一般人と対戦する場面を見ておく必要がある」としている。

 イチロー氏の今回の“草野球デビュー”はその疑問に一発回答。圧巻の投球に「幸運にも世界的スターであり、なおかつ将来のMLB殿堂入り選手のイチロー・スズキが、その手助けをするためにここで登場している」としている。お馴染みの打席での活躍にも「顔色一つ変えず、全身をユニフォームで纏い、投手と対戦する前に行う一連の象徴的な動作を行う。そしてそのまま続けて軽々と3安打を放ち、その一方で投手として16奪三振を記録するのであった」と称賛した。

 現役時代には日米を驚かせ続けたイチロー氏。現役を引退してもまだまだ楽しませてくれそうだ。(Full-Count編集部)

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