「NHKスペシャル」ドラマ“パラレル東京”DAY4ー小芝風花が激動の4日間を振り返って思うこと

「NHKスペシャル」ドラマ“パラレル東京”DAY4ー小芝風花が激動の4日間を振り返って思うこと

12月1~8日まで放送されるNHKスぺシャル「シリーズ 体感 首都直下地震」。ドラマ最終回となる12月5日は、4日目の「パラレル東京」の状況が判明します。震度6の最大余震が起こり、回復しかけていた首都機能は再び失われることに。果たして何が起きるのか。倉石美香役の小芝風花さんから、ドラマ「パラレル東京」を振り返ってもらうとともに、4日目の出来事について伺いました。

──1日目から4日目まで、いろんな事件や出来事が起こりましたが、一番つらかったのはどこでしょうか?

「本当に毎日が山場という感じでした。11日連続で撮影していて、DAY1からDAY4までほとんど順番通りに撮っていて。毎日のように重いシーンで。ようやく道路が通って物資が届くと思ったら、悲惨なニュースが入ってきて『今の喜びって一瞬だけ?』っていう…。落ち着けるシーンが本当になくて、撮影が進むにつれて皆さんの疲労もたまってきていて。男性陣はひげが生えてきて、疲労感がDAY1からDAY4にかけてリアリティーがあるんです。映像も本当にリアルで、『これ、本当にあったんですか』って思うくらい作り込んでくださっていて、そういうのを毎日目の当たりにすると、ずっと気が張ってる状態なので睡眠もちゃんと取れなくて…。すぐに目が覚めたり、浅い眠りしかできなくてどんどん疲れがたまっていきました。本当に大変だったので、それが作品に出ていたらいいなとは思っています」

──実際に、10月中旬には、台風19号によって堤防決壊が起こりましたが、DAY4でも河川が氾濫し、堤防決壊の恐れがあることが分かります。

「台風19号の時は、堤防が決壊したというニュースがあって、撮影が終わった後もそのニュースが流れていたので、怖かったです。実際に決壊したら被害に遭う人もたくさんいて。ドラマの中では決壊の情報を早く出せたのはSNSなんです。そこが本当に判断が難しい…発信する側の判断も難しいですよね。とにかく、ありとあらゆることが起こるんです。堤防の決壊やタワーマンション火災など…ここは絶対大丈夫という場所なんてないという意識を持っていただけたらと思いますし、自分も持たなきゃいけないなと。東京は首都だから大丈夫というイメージがありますよね。台風も東京の都心部は比較的被害が大きくなかったから、もしかしたら『東京は大丈夫』と思っている方もいらっしゃるかもしれないですけど、安全な場所なんてどこにもないという意識が大事だと思います」

──編集長役の高橋克典さんらと地震の対策についてお話されたことはありましたか?

「作品を読んでいても、『どうしたらいいんだろうね』となるんです。家での対策としては、お水や非常食、簡易用トイレや寝袋などいろいろ用意をしているんですけど、外で被災した時にどうしたらいいかは…皆さんと話をしても、結論が出ませんでした。作品の中だけでは、正解が出ていなくて。とりあえず家に帰っちゃいけないことと、人混みを避けることは分かったんですけど、それ以外は正直、どうしたらいいのか分からないです。作品を通した今でも絶望しかないんです。でも番組の中で、いい方法が紹介されると思うので、ちゃんと見て皆さんもしっかり対策を取れるようにしてほしいなと思いました。もちろん、私も見ます!」

──ありがとうございました!

12月5日の放送では、発災から80時間以上たった東京に焦点が当たります。復旧しかけていた首都機能が最大余震によって失われた東京で土砂崩れが発生。しかも、SNS上で東京東部の河川の堤防が崩れたという未確認情報が上がってきます。決壊した場合、地震と洪水という複合災害になる恐れがあるのですが、裏が取れないためにニュースとして報道するかどうかを迷う一同。果たして、美香たちはどんな選択をするのか。また、生放送のスタジオでは、人やさまざまな機能が一極集中する都会が抱える問題点や、社会的な共通認識などの必要性を再確認していきます。自分たちの命を守るために、番組で知識を養っていただければと思います。

【番組情報】


NHKスぺシャル「シリーズ 体感 首都直下地震」内 ドラマ「パラレル東京」
NHK総合
12月3~5日 午後10:00~11:00
「DAY2 多発する未知の脅威」
「DAY3 命の瀬戸際 新たな危機」
「DAY4 危機を生きぬくために」

NHKスぺシャル「シリーズ 体感 首都直下地震 終わりの見えない被災」(仮)
NHK総合
12月7日 午後9:00~9:55

NHKスぺシャル「シリーズ 体感 首都直下地震 災害に耐える社会をつくる」(仮)
NHK総合
12月8日 午後9:00~9:50

NHK担当 K・H

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