長崎駅舎 思い出それぞれ 市民のメッセージや写真展示 来春、高架化

「ありがとう」の文字の形に並んだ長崎駅の思い出メッセージ=長崎市、同駅

 JR長崎駅(長崎県長崎市尾上町)が来年春に高架化するため、JR九州長崎支社が同駅にまつわる思い出などのメッセージや写真を市民に募集。寄せられた一部を今月から同駅に展示し、インターネットでも公開している。来年3月下旬まで。

 同支社が8月から展開するプロモーション「ありがとう長崎駅、そしてここから。」の一環。9~10月に募り、メッセージカード(10センチ四方)425枚、写真90枚が集まった。

 このうちメッセージカード140枚を「ありがとう」の文字の形に並べ、みどりの窓口前に設置。投稿者は、始発と終着の駅を舞台にした出会いや別れ、待ち合わせ、記念日などをそれぞれ振り返っていた。三角屋根とステンドグラスが特徴だった3代目駅舎(1949~98年)を懐かしむ声も目立った。

 写真は24枚を改札内に掲示。昭和時代、同市出島町にあった長崎港駅付近を走る蒸気機関車(SL)や歴代駅舎などを紹介した。88年当時の長崎駅の見取り図も同時に公開され、広大な敷地に貨物も含めた線路が現在の本数の約3倍あったのが分かる。

 ネットの公開先は、同支社ホームページのe-book(電子書籍)(http://www.jrk-panf.net/nagasaki/stationandi/)。

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